表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

飽きることの無い刺激を止めどなく

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

何でも良いんですよ。

夢中にさせてくれたら、今を忘れさせてくれたら。

本当に何でも良いんです。

好きだった物の熱が冷めるのは、主に供給に掛かってる。公式の供給はそんなに頻繁じゃない。だから二次創作が私の命綱だった。

二次創作が延々と供給され続けるならば、冷めるのも非常に遅い。けれどもそうじゃないならば、すぐにでも冷めてしまう。乾いて仕方がない。何かで満たしたくて仕方がない。早く、夢中になりたい。


最近の彼女は何かに急いた様に落ち着きがない。別に言動がそうという訳ではなく、雰囲気がそう見える。視線が忙しなく動く。指が液晶の上を舞う。其れは止めどなく続く。

しかしふっと顔を上げて、此方の顔を見据えると、ぐっと顔を近付けた。

「ねぇ、キスしてよ」

なんの色気もない、誘い文句だった。其れでもお望み通りに口付ける。下手に舌を入れたり、まさぐったりはしなかった。

口を離す。大きく見開かれた目が何一つ満足していなかった。

「何かに……ハマってないと、気が触れそうになるんだ」

彼女はただ淡々とそう言った。指先がチラチラと動く。禁断症状が出た様に落ち着きなく。其れからおずおずと私の胴に手を回し、首元に顔を埋めた。

基本的に彼女は何かの依存症らしい。別に酒とかギャンブルとか異性関係とか、そういうのではなく。何かに染まって、夢中になって居ないと、落ち着かない。頭を其れで満たしてないと、気が触れる。そんな人だった。

「私よりも、そっちの方が大事?」

「カテゴリが違う」

大真顔で帰ってきた。私の趣味と、お前を一緒に並べて話すんじゃねぇ。と目が語っている。それならば。

再度抱き締め返し、首筋に顔を埋める。今度は容赦なく口を開き、思い切り噛み付いた。背中に回った指が爪を立てる。其れでも構わず穴が空くほど噛み付いた。

「そんなに空想の輩よりも、飽きることない刺激を止めどなく」

カテゴリが違うと言ったね? でも君は真っ白になれば何でも良いのでしょう。そんなのよりももっと良くしてあげるよ。

「……今のは悪くなかったかな」

カテゴリが違う。

というのは、何も貴方の事が嫌いとか、そういうじゃないんですよ。

空気のような安心感がある。君は居ないと駄目。

そう言った意味だと思います。


基本的にゴリゴリのメンヘラなんですけど、其れを一般までに持っていけてるのは、何かにハマっているものがあるから。其れで頭を埋めているから。


秒で飽きます。でも供給過多なら飽きない。だから本質的には何でも良いと思うんですよ。


メンヘラな上に浮気してもおかしくなさそうな言い分。

こういう輩には気を付けましょう。


彼女はただ、真っ白になれれば良いので、彼から新しい刺激をもらってます。

何でも良い。だから悪くない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ