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運命の再会だと言う騎士様の愛が重すぎます!!  作者: 茜カナコ


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25/30

25.夕食会2

 四人とも席につき、ご馳走の並んだ食卓で食前の祈りをささげる。

「さあ、召し上がれ。このスープはうちの料理人の得意料理なの」

 お義母様はそう言うとスープを飲み始めた。


 私も目の前のスープを一口飲んで、パンをちぎり口に運んだ。肉と野菜の入ったクリームスープは優しい味で、とても美味しい。

 ブラッド様はソースのかかった薄切り肉をフォークにさして食べている。


「お口に合うかしら?」

 お義母様が私に言った。私は笑顔で答える。

「とても美味しいです」

 

「ところで、仕事は順調か?」

 お義父様がブラッド様に尋ねた。

「はい。皆の手助けもあり、問題ありません」

「そうか」

 その後は四人とも無言で料理を食べていた。

お義母様は時々様子をうかがうように私のことを見ていた。


 食卓が沈黙でおおわれる。


 お義母さまが思いついたように軽く両手を叩いて言った。

「ねえ、ローラ? ブラッドとは仲良くやっている?」

「はい、お義母様。ブラッドはとても優しいし、頼りになります」

 私がはにかんで微笑むと、お義母様は満足そうに口角を上げる。


 お義母様は意味深げに頷いて、もう一度言った。

「そう。それで、ちゃんと仲良くしてるのね?」

「はい?」

「じゃあ、孫の顔が見られる日も近いってことね?」

「!!」

 私は魚のパイをのどに詰まらせそうになった。


「母上、その件は私たちにまかせておいていただけませんか?」

 ブラッド様が口元をナプキンで拭いながら、右眉を上げてお義母様をじろりと見た。

「まあ、ブラッド。大切な話よ? ちゃんと後継ぎがいないと困るでしょう?」

「ですが、母上。望めば手に入るというものでもないでしょう?」

「頑張りなさい」


 私は食べ物を吹き出しそうになるのをこらえた。顔が熱くなる。

 横目でブラッド様を見ると、ブラッド様は憮然とした表情で食事を口に運んでいる。

 お義父様が見かねてお義母様に言った。

「お前、気持ちはわかるがもう少し場所を考えなさい」


「あら? 別に悪いことを言ったわけじゃないでしょう?」

 お義母様はきょとんとした顔でお義父様を見つめている。

「ローラが困っているだろう?」

 お義父さまがやれやれ、という口調でお義母様をたしなめた。


「あらまあ、ローラったら真っ赤になって……。ごめんなさいね」

 お義母様はいたずらっぽく笑った。私は口角だけ上げて、無理やり笑って言った。

「良いお知らせが出来ることを祈っています」


 食事を終えると、私とブラッドは部屋に戻った。

 私が寝間着に着替えてベッドに腰かけると、ブラッド様が隣に座った。緊張が走る。

「気まずい思いをさせて悪かった。母上も悪気はないのだが……」

「……気にしていないわ、ブラッド」

 ブラッド様が私の頬にキスをしようと顔を寄せた時、私は思わず身を引いてしまった。


「ローラ?」

 ブラッド様が悲しそうな目で私を見た。

「いえ、あの……ごめんなさい」

「……私は別の部屋で寝ようか?」

 ブラッド様が立ち上がった。


「いいえ! 大丈夫です。一緒に寝ましょう!」

 私は微笑んだが、頬がひくつくのを感じていた。

「ローラ……。ちょっと待っていてくれ。何か飲み物を持ってきてもらおう」

 ブラッド様は呼び鈴を鳴らして召使を呼び、お酒とホットミルクを持ってくるよう頼んでくれた。


「何か飲んで、落ち着いたらゆっくり寝ると良い」

「ありがとう、ブラッド」

 私がブラッドの手を握ると、ブラッド様は優しく微笑んだ。


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