表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

テーマなし詩集

モバイル

作者: 歌川 詩季

 ノートパソコンが、欲しいのです。

 スピーカーにつながなきゃ あいさつも返せない

 ディスプレイにつながなきゃ 笑顔も浮かばない


 スペックは高いのに なんか不器用な

 あいつとも もう長いつきあい


 デスクにどっしりと腰をすえて

 たのもしいのも それはたしか

 冷却ファンを 低くうならせ 放熱しながら

 のらりと 立ちあがる そのたたずまいが

 陸棲大型爬虫類をおもわせる 



 滅んでくれるなよ

 さしものトカゲたちも 種の小型化は

 避けられそうにないけど


 まだ 滅んでくれるなよ

 型落ちのトカゲたちは 化石同然に

 骨董(こっとう)品の列にならぶけど



 やがて トカゲたちのなかから

 翼とくちばしをもつものが あらわれはじめたみたいに

 スピーカーとディスプレイを積んで

 胸板を厚くした ひらぺったいやつらが

 そこらを飛びまわるようになった


 なりは小さくても

 その身ひとつで ぞんぶんに立ちまわる その姿に

 陸の大トカゲたちは おのれの首と爪のとどかない

 大空を 彼らにあけわたしたのだ

 スマホで、投稿してます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] うーん、私は、スマホ使えません。最近も、京セラのガラケーを更新したところです。パソコンには強いですが……残念です。 [気になる点] 無 [一言] 無
[一言] そうして巨大化したトカゲたちの中に 小型化して対抗しようとした組織「ねずみ」が 生まれたわけですな 大型化のトカゲたちは 今もガラパゴスに住んでいるのでしょうか この例えはパソコンではない…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ