俺
その日はとても天気が悪い日だった。
雨は凄いし、風は強い、おまけに雷ときた。
俺は高校帰りのオタク高校生、朝晴れていたから傘を持ってないフツーの高校生だ。
(最悪だ…)
心の中で一人絶望感に浸っていた。
(なんか今日は運が悪いな…)
今日、俺はついていなかった。
朝晴れてたから傘はないし、雨はなかなか止まない。
さらに今日は高校でも運が悪かった。
(はぁ…)
ほんとに運が悪い。
というか、俺は生まれつき運が悪かった。
俺が産まれた3日後母が死んだ。
3日しかたっていないため俺には何も分からない。
ただ、俺の父はかなり、いや少しおかしいぐらいに母を愛していた。
母が死んで、父はおかしくなったらしい。
俺を置いて病院を出ていき、かえってこなかった。
その後、俺は母の従姉妹の家に預けられた。
従姉妹は独り身で、ゲームをするか、本を読んでいるか、アニメを見るかで過ごしているような人だった。
母の従姉妹に育てられ、3歳になり少し感情というものがでてくる。
俺が始めて覚えた言葉は「ゲーム」だった
7歳になって、俺はかなりしっかりしてきていた。俺はこの時母の従姉妹のことを “ねぇさん” と呼んでいた。
7歳のある日、ねぇさんは俺に言った。
「生きてて楽しいかい?」
次の日、ねぇさんは首をつって死んでいた。