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 現在8歳の俺は前世と比べると何不自由なく暮らすことができている。

 唯一の不満といえば周りの貴族達がうるさいことだ。


 ここバルフェルト王国は別名"水の都"と言われ、国中には用水路が用いられ水を動力として使い作物の豊な国だ。

 我が国の先祖が水の最高位精霊と契約したためこの国は水の最高位精霊の力を得て水の都と言われる国になったそうだ。


 そんな国の第1王子として生まれたのはいいが、俺の母は妾つまり側室の子だ。

 俺の母は国王の親友の妻だったようで、結婚してすぐの戦争でなくなったらしい。

 未亡人になった母を親友から頼まれたため妻に迎えたというのが表向きにストーリーだ。 


 本当は母は竜王国現国王の妻だったが黒魔法使いが来て命を狙われた母は身籠った体で自分の親友、王妃の元にみを寄せた。

 母と王妃は親友なので中はすこぶる良好なのだが、周りの貴族達のはうるさい。

 俺は今も命を狙われてるし、自衛の方法をいい加減学ぼうかな…


「兄さんどうしたの?」


「ん?あぁ、ニアか…

 体を鍛えようかなって考えてた所」


 妹のセレニアも俺ほどじゃないが命を狙われている。やっぱり嫡男なのがいけないのか?


「兄さんが? 私もやろうかな…?」


「ニアもやるか?俺は冒険者ギルドに登録しようと思ってるけど…」


 この世界のギルドはかの有名なヴォルフリート・シルフォードが作ったレッドアイギルドのみ。

 

「ご先祖様の作ったギルドだもんね…でも兄さんその顔で行ったら生まれ変わりだとか言われそうだよね」


「先祖帰りってやつかな?」


「先祖帰りで髪が銀髪になるわけないじゃない」


 この世界の銀髪は精霊王の髪。

 だから、精霊もしくは精霊王に愛されたもの以外が銀髪になることはない。


「本当に生まれ変わりだったりしてね」


「やめろ。本当にそんな気がしてきた…」


 絶対にそんなことないと信じたい…

 俺は平穏に生きて天寿をまっとうしたいんだ!

 

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