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計画開始!

「鏡にうつったあの日の自分に約束の場所で心晴れるように」



 「な?聞こえただろ。その声を聞いた時点でお前の心とソウルは一体になった!」

鬼衣瑠は本当嬉しそうに、自分のことのように嬉しがっていた。もちろんオレも嬉しいが、あの声の響きが今でも忘れられずボーっとしたままだ。

「なぁ、鬼衣瑠、この声って皆違うのか?オレのは綺麗な透き通る声だったけど・・・」

「おぉ!そうか。多分皆違うと思うな。俺が聞いたのは凛々しい男の声と、激しい男の声だったからなぁ・・・・」

へぇ・・いろいろあるんだな。綺麗な声でよかった・・。心が一体になったてことは、もう水竜を呼べるんだな!!

「なぁ、睦。お前恋したことあるか?」

「は?また何でそっちの話になるの!?水竜呼ぶんじゃないの?」

「まだ、時間があるんだ!それより恋したことあるのか、聞いてるだろ!!俺は睦のことをもっと知りたいんだ」

はいはい、分かったよ。困るなぁ・・この頃本当にフリーダムなんだから。一応オレだってコイバナあるもん!!

「あるさ!叶わなかったけど・・・・」

「なんでだ?ふられたのか!」

「いいや、片思いかな。オレすぐには告白できなかったんだ。ふられたらどうしようとか思って。でも、ある日その女子はオレの友達にとられていたんだ・・・はぁ。そいつさぁ、この間まで-女なんて要らない!金がほしい!-って云ってたやつなんだよ。そいつに、とられたのが一番ショックだった・・・」

はっと我に返る。こんなにも熱く語ってしまった自分が恥ずかしい・・・。鬼衣瑠は、それも人生だと云うと、また話題を変えたのだ。

「よし!そろそろ水竜を呼ぶ。練習なんてないからな、俺の云う事を良く聞け。水竜が居る湖の一点に集中しろ。そこにソウルを入れ込む。いいな」

さっきのフリーダムっぷりはどこへやら。でも、こんなところが良いんだよな。オレはコクリと頷き湖を見つめた。そこはとても、猛獣が住んでいるとは思えない綺麗さだった。中も透き通って見えるが、水竜の姿はない。オレは、中心一点を見つめソウルを流し込んだ。流した瞬間湖が揺れ、大きな影が現れた。それは、見間違えていなければ綺麗な毛並みをした-水竜-でった。

「睦!気をつけろよ。まだ、手なずけてないから暴れるぞ!!」

「わかっ・・・」

鬼衣瑠の方に意識が行ってしまい、水竜には眼も向けていなかった。だから、オレは大きな尾で攻撃してきた水竜に気づかなかった。その尾はオレに痛いほど当たり、オレは眼の前が霞んできて気絶した。

「睦ぃぃ!」


眼を開けた所は、鬼衣瑠の家だった。周りを見渡すと鬼衣瑠と環がホッとしたような顔でこちらを見ていた。オレは、ベットから起き上がった。

「オレ・・・どうなったんだっけ?」

「水竜の尾に当たり気絶したんだ。まぁ、生きてて良かったな」

うんうんと環が頷いている。まぁ、生きてて良かったよ。それより・・・

「オレの水竜は?」

「は?お前の体の一部になったんだよ。気絶している間に水竜が睦が主人だと気がついてな、お前の力になるために入り込んだ。俺たち魂操者は、皆体の一部が魂魔物ソウアニルなんだ」

へぇ、そうなんだ。あの水竜がオレの力になってくれると・・。オレの魂魔物だと・・。嬉しい・・かも!これで、準備万端だぜ!!

「失礼します!!サクルスのやつ等の計画実行日が分かりました。魔物の封印を解くのは・・・6日後だそうです。なので、鬼衣瑠様、環様、睦様は本部へ来てください。磨仔芦様は、もう来ていて手伝いをしていますので」

いきなり入ってきた兵隊さんは、重大なことを教えてくれた。タイミングのいい時に。

「行くぞ!睦、強い魂操者が沢山居るから見とけよ!!」

わかったと返事をすると、オレたちは本部へ走って行った。


本部には鬼衣瑠の云った通り、強そうな人たちばかり集まっていたが、環のように女の強い魂操者が数人居たのには驚いた。もちろん零さんも居た。

「諸君!!寛和たちの計画がついに実行する日が来た。それを止めるために集めたのがこのメンバーだ。6日間、この14人のメンバーで計画をし、シュミレーションをしてみてほしい。このメンバーは、私が決めた優秀な魂操者たちだ。信用して良いぞ。では、皆協力をしてやつらを止めるんだ!」

「イエスッ!ボスッ!!」

ここの一番偉い人が話をしてくれた。オレはこの14人のメンバーとこの世界を救ってみせる。絶対に!!メンバーと握手をし合う。それは、力強い握手だった。


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