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地獄再び!!

「人は自分が行ける一歩手前に線を引いてしまっているんだ。だから君はもっと先に線を引こう」



 「ここで人間が死んだら、叶えられる願いは叶える事が出来る。だが、死んだ人間の存在は人間界では忘れられる・・・儚き命は報われないんだ」

屈辱的な事実だった。自分の存在が忘れられる、消える・・・。生きていた証拠が無くなるんだ。なんか・・・酷いことだな。

鬼衣瑠は、運び込まれた死体に深々と頭を下げ、手を合わせた。本当に申し訳なさそうに。鬼衣瑠は顔を上げ、その死体にありがとうと呟き運ばせた。

「可哀想とか思うか?でもな、皆自分の意志で行っているんだ。最高の仕事をしてくれたよ」

オレの隣に座り俯きながら話した。最後の「ありがとう」と云う言葉は優しく発されていた。あの人は人間界では忘れられちゃうけど、鬼衣瑠はずっと覚えてくれていると思う。鬼衣瑠は、少々落ち込んでいたがオレのほうを向いて笑ってくれた。オレは答えるように笑い話しかけた。

「死ぬのって怖いんだよな。自分の意識が薄れていくのを待つしかないんだろ。怖いよな・・・。オレもさ一回死のうとしたことあったんだ。母さんが出て行って数週間経ったときかな。誰からも必要とされていないんじゃあ、生きていても意味がないと思った。学校の屋上行ってさ、柵を乗り越えたら足がガクガクしてきて初めてオレまだ死にたくないんだって分かったんだ。死ぬとき楽になれるのは、一生懸命生きてきたご褒美なんじゃないかってオレは思うんだ。あの人もきっと、頑張って戦ってくれたんだろ!!」

この話をしたのは、初めてだった。でも、鬼衣瑠は真剣に聞いてくれて嬉しかった。生きていればこんないい仲間に出会えるんだ。

「睦・・・死ななくて良かったな!本当に・・・ありがとう」

帰るか!と鬼衣瑠は立ち上がった。そして、オレたちは歩き出した。オレは、鬼衣瑠の家に泊めてもらいます。


起床5時半。朝食食べるの10分・・・・早すぎだろ!!今日から修行(地獄)が始まった。昨日は良く眠れていい気分だったのに。起きて15分で開始ですか!!

「え〜まずは、コントロールが鈍ってないか確かめるぞ」

オレは、ソウルを身に纏い水を放った。見事、的の中心の命中!!やったね^□^

「では、ここからが修行だ!!睦、地面に水流せ」

は?水をですか・・。ただ流すだけだと思っていたが、意外と水は地面の前で消えたりしてしまい上手くいかない。さすが!今日から地獄が始まるって感じだなぁぁ・・・・はぁ。

「おいっ睦ぃ、お前AB型なんだから出来るだろ!イメージは水道管に水を流し込むイメージだぞ。ほらほら早くやれっ!」

また、変なイメージを教えやがって・・。バンッっと地面に手をつきイメージをして水を流してみると、少し入っていった感触があった。よっし!!

「おっ!少し入ったじゃないか。いい調子だぞ。そのままやっててくれ・・俺ちょっと寝るから」

「あぁ・・・って、おい!寝るなよ!出来たらどうすんだよ!!」

「・・・起こしてくれ!」

じゃあと云うと鬼衣瑠は、地面で寝始めた。・・・さあ、オレもやろっと。オレは勢いよく地面に手をつけ修行を始めた。


「お〜〜〜い!鬼衣瑠。起きて、出来たよ」

これで何回目か・・・。一向に起きようとしてくれない。はぁとため息をつくと、鬼衣瑠はムクッと起き出した。

「結構早かったな。よし、見せてみろ」

起きたと思ったらいきなりですか・・・。ハイ。地面に手をつきやってみた。

「おお!上出来!!俺の教え方が良いんだな!」

はいはい。その通りです。でも、さっきより上手く出来たかも・・。今はまだ午前9時25分です。こうなると一日って長いよね。

「次は、地面を水で突き抜けろ!!」

また今度も大変そうなのをやらせるねぇ・・・。やり方は殆ど同じと聞いて少し安心した。

「だがな、今度は流すだけじゃなくて、突き抜けるんだからな!イメージは・・・自分で考えろ」

変なイメージをされなくて本当に良かった。じゃあ・・・・イメージは要らないや。やりながらコツをつかんでこう!

やってみたが入るには入るが、突き抜けてくれない。戻ってくるみたいな感じなのだ。

「あっ!睦、イメージはミミズが勢いよく出てくるイメージだ!!」

またまた、寝ていた鬼衣瑠が叫んだ。次はミミズですか。まぁ、やってみるか。イメージをし、地面を叩くと水が数メートル先で突き出た。

「やった!」

「ん〜・・・上出来!!なんかつまんねぇな」

つまんなくて悪かったな。鬼衣瑠の方を向くと鬼衣瑠は起き上がっていた。なにか感じが違った。

「今から水竜を呼ぶからな・・・・」

オレの背筋に寒気がした。

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