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6 神様!よろしくお願いします!

「いいですか?むやみやたらに一人で行動を起こす場合、誰かに相談してからにしていただかないと」


今、僕はおこられています。

なぜかって?そりゃあ勝手にいざこざを終わらせたからで


「そんなことに怒っていません。相談の一つや二つあってもよいのではというのです」


あっはい。すみません。

とりあえずどうなったのかを説明しよう。


あれから宗教団体の考え方を1から改めた。もともと異教徒に死をという感じの過激派であったが、向こうから仕掛けない限り静観するという組織に変えた。


簡単に言ってそれだけである。事後処理は全くない、準備していたものを片付けて終わりだ。


「・・・聞いていらっしゃいますか。裕様。まあ、もういいです。それで今日の予定なんですが・・・」


え?いろいろあった後の翌日になんかあるの?お兄さん困っちゃうよー。・・・ういっす、ちゃんと聞いてます。ガン飛ばさないで!!


「本日は日本神話の神に会いに行きますか」


「・・・・え?なに?粛清されんの?」


不安は尽きない。


で、着いたんだが・・・どう見ても入り口が洞窟です。本当に(ry

あれか。いまだとある太陽神はひきこもってるのか?


「引きこもってなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああげほっげっほ・・・ああああああああああああああああ」


え!?つづけんの!?

そして洞窟の奥から走ってくる和服美人。もしかしてもしかすると。


「い!!!・・・そよ!私が天照大御神よ!気軽にアマテラスと呼んでね!」


「あ、よろしくお願いします。神薙裕といいます」


すでにいろいろありすぎて、理解が追い付かない僕。どんなに脳が能力に適応されようと元が人間なのでとっさの判断は無理みたいです。


「ふ~ん、世界改変するくらいだからどんな野心もちかとおもったら・・・小心者じゃない」


僕の周りを、くるくる回りながら品定めするように上下上下見ていく。しばらくしたら、正面で止まり口元を扇子で隠す。


よく見ると僕より小っちゃい。175CMあるはずなので大体160CMぐらいかな?


「身長のことは今は置いといてもらおうか。しかし初心よの~。今の時代の若者はナンパ上等!ぐらいの気概ではないのか?」


「そんなことをしてみろ!僕の心は断られた瞬間にずたずたのぼろ雑巾だ!自慢じゃないが女の子に話しかけるなんて無理だね!」


僕が生きていた中でさわらぬ神にたたりなし、ほんとにこれである。女子に少しでも嫌な感じにさせたらその日の夜は鬱コース確定だ。


向こうが話しかけてくるなら、大丈夫なんだけどなんでだろうね?


「そんな大声でいうことでもなかろうに。三鈴、今日はうちで紹介するんだろ?」


「そうですね、裕様の紹介と事件の詳細を。裕様行きますよ」


「え?え?ついていけないのは僕だけ?」


有無を言わさずおいて行かれそうなので、仕方なくついていくことに。

そう時間はかからず、小さないつの日本家屋が現れた。


「ここだよ、ただいま~パパ、ママ」


パパ!?ママ!?・・・アマテラスの親、ということは


「おお、おかえり。三鈴さん久しぶりです。そちらが例の裕君か。初めまして伊弉諾です」


・・・うわー、始祖神ですか。そうですかそうですか・・・。つまりこちらがパパ、ママの伊弉冉もいるわけだ。


僕すごいところに来ちゃったぞ~。

・・・あ~、神様を見るって。こんな感じなんだろうな。何とも言えないこの存在感。何も言わなくても神様だって理解できるこの感じ。アマテラスの時も感じてないわけじゃないけど、此方の方が格段に強い。


「あれ、お父さん。何してんの?・・・アマテラスは早く部屋片付けて。ごめんなさい三鈴さんたち。掃除が終わってなくて」


おそらく二回から降りてきたであろう、その人もまた神様の様で・・・


「私、月詠っていいます。漢字表記はいろいろあるからなんでもいいけど。よろしく」


そういって、僕に近づく月詠さん・・・ああ、いいかほりが・・・じゃなくてだな、近い近い。


「・・・へえ。いい男。後で私の部屋に来ない?いろいろ教えてあげる」


すごく妖艶でホイホイついていきたいです。ありがとうございます。


「ま、まあそれはおいおい・・・。三鈴もいるし」


「私がいなかったら行ってたのですね。・・・へえ~」


アカン、折檻や。これあとで折檻される奴や。


ところで、月詠は男性説、女性説。両方あるがどうなんだろうと思い聞いてみると・・・


「自由に姿は変えられるよ。男の娘と、女の子。って感じで」


男の子のイントネーションがちょっと違ったのはまあいいとして。人が思う姿が強く反映されるらしい。極論を言ってしまえば男神をみんなが女だと思えば女になる、というのだ。


暴挙だろこんなん・・・。


「それはさておき、報告を聞きたいんだがいいかな?」


伊弉諾さんが話を切り出してくる。それに合わせて三鈴と僕は出来事をすべて報告した。

その中でみんなが気になったのが、僕の身の振り方である。僕の力は受け皿を変えることらしい。


簡単な例を出すと白いお皿の上にあるサラダをイメージしてほしい。このお皿を木に変えることで印象が大きく変わると思う。僕がやっているのはこういうことらしい。


つまり何が言いたいかというと、サラダ(神)からしても皿(存在理由)を変えられるというのは死活問題であるということでる。・・・わ、わかるかなこれで。


ま、いいや。

僕の答えは初めから決まっているし。


「この力は、自分で使えないように鍵を掛けますから大丈夫です」


「鍵?かけられるの?」


アマテラスの疑問はもっとも。自分でつけた鍵は、簡単に外せる。


「というより、つかいたくないんですよねぇ。頭痛くなるし。あっ頭よくなったのはよかったんですけどね。存在改変なんて、今までを否定してる感じで・・・いやですから」


個人の自由で他人を変えてはいけない。これに尽きる。どやあ・・・。


あっ従者の三鈴が懐疑の目でこちらを見つめている!▼


>口笛を吹く

 逃げる

 目をそらす


しかしばれてしまった!▼


「なんでもいいですけど、裕様が間違えないように私たちがいるのですから。伊弉諾様の心配は大丈夫だと思いますよ」


「・・・そうだね、裕君にはそういう野心のようなものが感じられない。大丈夫だろう」


「まあ、いざとなれば私の虜にしちゃえばいいし。裕君なら大歓迎だから」


「なんで月詠はそんな積極的なんだ・・・三鈴に何かされても知らんぞ・・・」


この、女性から好意を向けられる感覚。ほんとは嬉しい物なんだろうけど、一人は妖怪?もう一人は有名すぎる神様。


うれしくないわけじゃないよ?うん。でもなんだか納得いかないのはなんでだろうね?


「それは同族にもてたかったからじゃねーの?」


そうそう、そうかもしんない。


「・・・ってだれ?」


「おう、素戔男だ!よろしくな!裕!早速だが挨拶といこうぜ!」


まった、首根っこ掴まれて引きずられて、しかも挨拶?素戔男は確か武神。いやな予感しかしない。あっ!三鈴が笑って手を振っている!!!やばい!!!


「い、いやだあああああああ!!」


僕の叫び声は広がることはなかった。





こだまでしょうか?いいえ、悲鳴です。

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