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在るはずのない恋

作者: 片之すみ

 ラブレター。

 言葉をたくさん書くのは誤解されたくないからだ。

 思い悩むのはあまりにも気持ちが溢れているからだ。

 書きたいと思うのは想いを伝えたいからだ。

 ふとした瞬間、ペンが止まるのは、あなたを見つめるからだ。

 せっかく書いた手紙を破るのは勇気がないからだ。

 名残惜し気にあなたを目線で追うのは、まだ、気持ちが残っているからだ。

 月日を気にするようになるのは、迫ってきた別れに悲しみを覚えるからだ。


 悲しい別れ。

 私はあなたと一緒にいたい。でも、居られない。

 冷たい土の中に眠る静寂なあなたに、温かくて土の上で生きる喧噪の私は相容れない。


 墓石をずらせばあなたの納骨が見れるのだろう。

 何十年もしたら私はあなたの骨を大地に還すのだろう。

 これは在ってはならない恋だから。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 余韻があるところ 50回忌の意味とか年齢差とか [気になる点] なし [一言] 姓を変えるつもりはないのですね
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