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学食に入ると、そこら中から沸き立たつうまそうな匂いに耐えきれなかったのか、腹の虫がなきはじめた。


ぐぅぅぅぅ………。


その音は小さかったものの、ちゃんとした存在感を醸し出していた。


(恥ずいな…)


俺は心のなかでそう思いながらも、自らの空腹感に耐えられず学食のメニューを確認し始めた。


日替わり定食に、天ぷらうどん。夏野菜のカレーに……。


「よしっ、決めた!俺は、オムライスにするぜっ‼……まひろは決まったかぁ?」

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