星空の夜に
物語のあるリボン作家『いろいと』です
私の作るリボンには、1つずつ名前と物語があります
手にとって下さった方が、楽しく笑顔で物語の続きを作っていってもらえるような、わくわくするリボンを作っています
関西を中心に、百貨店や各地マルシェイベントへ出店しております
小説は毎朝6時に投稿いたします
ぜひ、ご覧下さい♡
Instagramで、リボンの紹介や出店情報を載せておりますので、ご覧下さい
hhtps://www.instagram.com/iroit0
シンと静まり返った夜道
星たちの声が聞こえてきそう
レンガの道は、どこか外国を思わせる
ぽつんぽつんと街燈がオレンジ色に道を照らしている
私はゆっくり歩く
もうすぐ秋が来る頃
夜も少し冷えて来た
夜風は私を通り過ぎて前を歩く秋にバトンタッチしているようだ
軽く上着を羽織っているが私はブルっと身を縮める
家で考え事をしていたのだが
思うようにまとまらないので、気分転換に外へ出てみたのだった
『もう少し厚い上着にすれば良かったかな?』
独り言を言いながら、ゆっくり歩く
私は、これからどうしたいのかな?
このまま進んで良いのかな?
あれもしたい、これもしたい・・・
どれを一番最優先にする?
まず何をしたい
どう歩くといい?
やる事も、やってみたい事も、やらなきゃいけない事も頭の中をぐるぐる
優先順位を付けるのも悩む
夢への道を模索する
ふと、空を見上げればさっきまで雲に隠れていたお月様も顔を見せていた
隠れていたお月様が見えたことで
周りをよく見れば月明かりで少し明るくなっていた
それに今日は晴れているので星もいつもより見える気がする
私は何だか嬉しくなった
『うん。そうだね。そうなんだよ!お月様ありがとう』
私は一人頷いて分かった顔をしてお月様に感謝した
雲はあっても、いつかは顔を出すし
晴れていれば、いつもは見えない星たちの姿も見える
悩んでても、いつかは顔を出せるし
決めた事をすれば、いつも見えなかったものがたくさん見えてくる
『未来は分からない、でも少しでも進めば見えてくるよね』
月明かりに照らされたレンガの道を
私は一人背筋を伸ばして歩いて行く
最後まで読んで下さり、ありがとうございます
色々なお話を書いておりますので、どうぞごゆっくりとしていってもらえると嬉しいです
また明日、6時にお会いしましょう♪