タイムリープする俺と、死ぬ彼女。
死んだ。ある真夏、セミが大きな声で鳴いた日。
目の前で彼女が。ボーイッシュな髪の初恋の彼女。
夏の夕暮れ、ハッキリと見えていないが撲殺される姿を。
そして、早すぎる火葬も
寝た。全てを忘れるように。何もかも無くなれと思い。
何日も何日も。
ある日、一通のメールが入った。
「助けて。」
僕は時間を見る暇もなく飛び出した。
彼女を助けるために。
呼び出されたのは今は使っていない廃工場。
そこに一人の人間がいた。
僕は人生で一目散に駆けた。
こいつが彼女を危険な目に合わせたのか。
僕は一心にバットを振った。何度も何度も。
そして・・・