そして
まもなくです。
競馬法成立への歩み
馬券の発売が禁止された後、1909年(明治42年)と1914年(大正3年)に馬券発売を合法化する競馬法の制定が試みられますが、いずれも貴族院の反対によって失敗に終わってしまいます。
しかし補助金競馬への政府の支出が増大し続けたことで、国会財政上の理由から馬券発売の再開を推進する動きが勢いを増していきました。さらに戦軍馬を確保するために馬産の振興を目指していた日本陸軍は、振興策として競馬の活性化を訴えるようになります。
当時はまだ近代化の波にもまれ始めた時期ですので、戦車など夢のまた夢。移動の主力はまだまだ軍馬に頼っていたのです。
その結果、1923年(大正12年)に競馬法(旧)が成立。
馬券の発売が再開された。
公認競馬への道
時は少し流れて1936年(昭和11年)に日本競馬会が創設されることとなり競馬倶楽部は解散となりました。競馬場などの財産は日本競馬会が所有することとなった。
太平洋戦争が勃発し戦局が悪化する中、1943年(昭和18年)には馬券発売を伴う競馬開催の一時停止が決定されます。
1944年(昭和19年)は京都競馬場および東京競馬場において能力検定競走という名目で施行されることとなった競走が唯一競馬と呼ばれる様式でした。
翌1945年(昭和20年)には全国各都心部での競走施行そのものが困難となってしまいます。
そうこの年というのは皆さまご存じですよね。今更明記はしません。
その為、軍馬及び競走馬能力検定の舞台を北海道と東北地方に移すこととなります。終戦直前の同年8月と終戦後の同年10月には、北海道および東北地方においてごく小規模な能力検定競走が行われた。
なお、終戦後まもなく日本各地で闇競馬と呼ばれる非合法競馬が行われるようになってしまいます。
しかし皮肉なことにその競馬において興行面で成功したものが多く公認競馬の再開を後押しする一因となってしまいました。
闇競馬について私はあまり詳しくわかりません。私の父親が小さい頃は行っていたと聞いた事があり、詳しく聞いたのですが記憶に残ってないのです。残念!!
ただこの闇競馬が近代競馬に影響を与えるきっかけになったという話は驚いた記憶は残っています。
私の父親は若かりし頃、全国各地を飛び回っていたので、各地にていろいろな物事を見聞きし経験したようです。少し羨ましいと思いますが、当時の生活実態や環境を聞くとその羨ましい気持ちもちょっと薄れてしまいましたね。
尚、この闇競馬については詳しく載っている書籍等で調べられると思いますので、興味がある方は探して読んでみるのも楽しいかもですね。
参考資料
図書
日本競馬史 著者 日本中央競馬会総務部調査課 編
インターネット
Wikipedia 競馬の歴史(日本)
日本競馬会ホームページ