真似しちゃった!?
前回のお話の続きです。
日本人による洋式競馬の模倣が始まります。
それはやがて根岸競馬場において行われた洋式競馬を模倣して、各地で競馬が行われるようになって行く流れでした。
当時(江戸時代後期の頃の日本)の競馬はこのように政界、財界、軍や皇室、国賓などの上流階級と呼ばれる方々のための催しとして行われ紳士淑女の集う場所とされていて一つの社交場として活用されていました。
しかしこうした日本人による競馬は馬券の発売ができなかったという側面がある為、経済的な理由でおおむね明治後期(30年代)には全て廃れたといわれています。
なお、この時期の競馬において競走馬として用いられた競走用馬は主に日本の在来種とその雑種で現在のようなサラブレッドではありません。
この頃の馬といえば――
日本在来馬の起源は、モンゴル高原から朝鮮半島を経由し、家畜馬として導入した蒙古系馬が主。 日本で騎馬・軍馬の導入育成を始めた。この時代の馬骨や馬歯、馬具が考古遺跡から出土しており、適地を求めて現在の関東地方(群馬、千葉)や東北地方にまで急速に飼育が広がり日本は産馬の地となった。もちろんこの頃の北海道ではサラブレッドは飼育、繁殖等はしていません。
どこか忘れてしまいましたが、大学の研究チームが日本在来種馬と世界で生息している馬の比較(DNA等)を比較して日本在来馬は、モンゴルとかの祖先とみられることがわかったとか発表していたような気がします。※違ったらごめんなさい。
現存在来種とは?
道産子
木曽馬
御崎馬
対州馬
野間馬
トカラ馬
宮古馬
与那国馬
の計8種を指します。各馬の固有特徴は書きませんが、まぁ小さい馬だったというのは間違いないみたいです。
昔の日本人は身長もそれほど大きくなかったわけですし、戦国時代なんかでは体に鎧を全身に纏いながら槍や刀を振り回していたことを考えると、古来より日本に居たお馬さんの方が合っていたのかもしれないですね。
そしてこれは私的には大事なことなのですが、よく戦国時代劇や映画などで合戦の様子を描いていますけど、その映像の場面に出ているお馬さん(品種たち)がその当時実際に実戦に出ていたわけじゃないですからね!! 勘違いなさっている方も多いとは思いますが間違いです。
現在の映画等に出ているお馬さんはサラブレッドないしその雑種が主です。今のサラブレッド種では簡単にポキッ!! と脚が折れたりでまともに戦えませんから。
映画等に出て来るお馬さんは演出の為です。本当の在来馬種が出て来る映画等見たことないんですよねぇ……
という事で、現在のようなサラブレッドたちによる競馬となるのはもっと後になります。
参考資料
前話同様です。
但し、私感が入ってますので悪しからず。