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1話 新たなる旅立ち

「ここが異世界。」


 透が目覚めたしきは広い草原の丘の上だった。青い空、生い茂った草木。元いた世界では想像もつかない綺麗な景色が広がっていた。


「本当に来ちゃったんだな。」


 未だに信じがたい今の状況に浸っていたが女神に言われたことをふと思い出した。


「そういえば、こっちに来たらまず自分のステータスを確認してくれって言われたんだった。確か….『ステータスオープン』」


 すると、透の目の前にステータスウィンドーが現れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

○ホシミヤ トオル Lv1/10

種族 ヒューマン

性別 男  年齢15歳

職業『占星術師』

 ・ユニークスキル

  <?????><?????>

 ・スキル

  <武術S><鑑定S><索敵A><翻訳>

  <算術B>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なんかゲームみたいだ。それにレベル1/10ってことは上限が10レベってことみたいだ。」

「うわ、本当に元の半分の歳になってる。確かに体も軽いし、鍛えていた頃の体つきになってる。それにスキルに前の能力が反映するっていうのも本当だったんだな。この鑑定と翻訳っていうのが特典のスキルかな?」


 そして、職業欄の見て軽く笑ってしまった。 


「それにしても俺の職業ってどこまでも星に運があるみたいだ。確か占星術師って星占いとかだったような。ん?このユニークスキルの欄の????ってなんだ?」


 スキル欄に何故か?のマークが記載されている。今現在は使用できないスキルのことみたいだ。


「とりあえず、ステータスはこんなもんか。それじゃあ次は魔法道具のマジックポーチだっけ?」


 開けてみると中には剣やこの世界で使うだろうお金(銀貨10枚)が入っていた。


「こう言っちゃなんだけど、しょぼいな。まあ、このポーチ自体が便利だから別にいっか。」


 そんな小言をいいながら改めて景色を見て不安と楽しみな感情が入り乱れていた。そして、丘の遠く先に街らしき建物が見えた。


「とりあえず、あそこ目指して出発するか!」


 改めて、この世界の広さを実感しながら新たな一歩を踏み出すトオルだった。


「それにしても索敵スキルって便利だな。頭の中にマップとして出て来てどこに何があるとかわかっちゃうんだもんな。」


 歩き始めて数時間が経っていた。


「とりあえず、街に入ったらどうしようか。ん?」


 すると、索敵スキルに何か引っかかったみたいだ。一つの青印の周りに五つの赤印が表示されていた。そして、その中にもう一つ大きな赤印が表示されている。


「これってまさか!」


 何かを思いついたのか印に向かって全速力で走り出した。するとそこには、横転した馬車に男性が一人と緑色の小人五匹と二回り大きい個体がいた。


「あれって、ゴブリンだよな。こっちに来て初めて魔物を見た。」


「た、たすけてくれー!」


 初めてみる魔物に唖然としていると男がゴブリンに襲われそうになっていた。


「あ!で、でも相手は魔物だぞ、俺なんかが敵うのか….?ちくしょう!そんなこと言っている場合か!」


 怖がりながらも重い足をあげて襲われていると男とゴブリンの元へとかけていった。そして、腰に携えていた剣を抜き襲いかかるゴブリンの背後から思い切り上段からの一撃を喰らわせた。


「よし!これなら行けそうだ!」


 一撃でゴブリンの撃退に成功した。すると、奇襲に気づいた残りのゴブリンたちがトオル目掛けて攻撃を仕掛けてきた。しかし、次々に襲いかかるゴブリンたちの攻撃を避けながら一匹ずつ確実に倒していった。


「よし、残るわ….。」


 全てのゴブリンを倒した後、後方に仁紀は大きなゴブリンが怒りの表情を向けていた。


<ゴブリンキングLv3 幼体>


 ボブリンキング!でも幼体ってなんだ。レベルも3。俺よりレベルは上だけど、ここまで来たらやるしかない!


 ゴブリンキングは携えていた棍棒を振りかざし透目掛けて襲ってきた。振りかざされた棍棒を避けると後方に勢いよく回り込みゴブリンキングの首を目掛けて横から剣を振りかざした。

 ゴブリンの首は勢いよく跳ね上がり地面へとコロコロと転がって残された体も地面へと倒れ込んだ。


「ふう。なんとかなったな。」


 戦闘が終わり一息つくと先程まで怯えていた男がこちらに歩み寄ってきた。


「いや助かりました!もうおしまいかと思いましたよ。」


「無事で何よりです。お怪我はありませんか?」


「あなたのおかげで無事です!おっと、紹介が遅れました。私は商人のダーダルと申します。」


「俺はトオルです。なんでこんな所んで襲われていたんですか?」


「実は、護衛に雇っていた冒険者たちが途中怖気付き逃げられたんのです。」


 冒険者なんているんだ。ほんとゲームや漫画の世界みたいだ。というか、なんだそのひどい話。


「もしよろしければこのまま街まで護衛していただけませんか?もちろん報酬は弾ませていただきます!」


 んー、どうせ街まで行くし金はあるに越したことないよな。


「いいですよ。」


「それはよかった!では荷物の整理をしてから出発致しましょう。」


 馬車を起こし、荷物の整理を終えた二人は馬車に乗り込み街へと向かった。


「トオル様は冒険者の方ですよね?どこからいらしたのですか?」


「えっと東の遠い国から来ました。」


「東と言いますとリーシェンでしょうか?何故あんなに遠いところからここまで?」


「旅が趣味で。」


「そうですか。あんなにお強いならさぞ高レベルなのでしょうなあ。」


 あらかじめ設定を決めててよかった。異世界から来たなんて言っても怪しまれるだけだしな。たわいもない話をしていると徐々に大きな城壁が見えてきた。


「見えてきましたよ。あれが城塞都市ダカールです。」


「おお!」


 50メートルほどある大きな石造の壁が聳え立つ大きな街。こちらにきてから初めてくる大きな街に驚きの言葉が漏れる。


 すると、大きな城門にたどり着くとそこには兵士と思われる人が二人立っていた。


「どうもダーダルさん。身分証の拝見をします。」


 身分証!?俺そんなの持ってないぞ!もしかして身分証がないと逮捕されるとかないよなあ….。


 不安の表情を隠せずおどおどしていると兵士がこちらに気づき近寄ってくる。


「護衛のかたですか。身分証を拝見します。」


「え、えーっと…。」


 不安を隠せず冷や汗をうかばせていると不審者ではないかと疑いの眼差しを向けてきた。


「実はその方はリーシェンから旅をしている方で道中護衛をお願いしていただいたんです。」


 ダーダルさんナイス!


「そうでしたか。では、通行料として銀貨2枚をいただきます。期間は1週間で長期滞在する場合は身分証を発行してください。確認が取れましたら半部返金いたします。」


「それでしたら私が立て替えておきましょう。」


「いいんですか?」


「ええ、命の恩人に払わせるわけにはいきません!」


 その後はスムーズにことが運無事に城門潜ることができた。そして、その先に広がっていたのは多くの人で賑わった街が広がっていた。


「ここが城塞都市ダカール!」

お忙しい中お時間を割いていただきありがとうございます!


いかがでしたでしょうか?


もし面白いと思っていただけたらブックマークとページ下部にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎の評価をお願いします。


作者のやる気につながります!

読者の方が満足できるお話を書けるように頑張ります。

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