太郎&花子「キャラの取り合わせ」
花子「さあ、今日もやっていきましょう」
太郎「その前に、毎日更新をうたっておきながら、しかも名前を付けまでした途端に一日空けた。そのことに対する説明は?」
花子「いやほら……もともと不定期更新って書いてあるし」
太郎「謝罪は?」
花子「すみませんでした」
太郎「うん、誠意は必要」
花子「クッ、太郎のくせに。いやまあ、サイトによっては急にPV増えてたりしてて、タイミング悪かったなあとは思ったけどね」
太郎「実際、どれくらいの人が見ていたか分からないけど、申し訳ない」
花子「反省するのよ」
太郎「お前だよ!?」
花子「ま、他の投稿も始めたのでこっちは不定期になると思います。さて今日の話。『キャラの取り合わせ』について」
太郎「また脈絡のない。で、取り合わせ?」
花子「組み合わせって言った方が伝わりやすい? ちょうど私たちのように、男女に分かれていて、ボケとツッコミで機能しているみたいな感じ」
太郎「漫才コンビを組んだ覚えはないんですけど」
花子「手遅れよ。基本的にキャラは要素の近い者同士で登場させると、分かりづらくなったり、話が展開しづらくなったり、扱いが難しくなるわ」
太郎「例えば?」
花子「極端だけど、物静かで受動的なキャラ同士が登場するだけのシーンって、どう展開するかしら?」
太郎「うーん。ひたすら心理描写とか?」
花子「うん、まあできなくはないし、それはそれでうまく書ければいいけど、分かりやすい動きは存在しないわよね」
太郎「確かに分かりやすさという点においては難しくなるのか」
花子「そうね。私たちも、ボケ同士とかツッコミ同士だとだいぶシュールになりそうだわ」
太郎「花子だけ出てくる展開とかそもそも想像したくないのだが」
花子「なんて失礼なことを言うのかしら、この太郎。ま、それは置いておいて、要素の近いキャラを配置するのは、他にもちょっと弊害が出るわね」
太郎「どんな弊害?」
花子「キャラの区別が付きづらくなる。特に、読者がまだキャラの名前を十分憶えていない段階だときつい」
太郎「なるほど。マンガみたく絵があるわけじゃないもんな」
花子「一応緩和する手法もあるけどね」
・極端な特徴を付ける(身長がとても低い、髪がすごく短いなど)
・名前や特徴を意識して何度も文中に登場させる
花子「名前なら特に、会話文に盛り込んで呼んであげると効果的ね。外見的特徴は、例えば赤い目をしているなら、視線を向けるときに毎回赤いってことを強調してあげたりね。と、ちょっと話が逸れて来たかしら」
太郎「分かりやすさを重視するなら、要素や性質の近いキャラ同士は出さない方が無難と」
花子「必ずしもそうではないけどね。能動的なキャラ同士を組ませたら話の展開はしやすいし。でもキャラを区別しやすくするなら要素は出来るだけ違う方がいいわね。話の展開も作りやすいから」
太郎「行動的なキャラに物静かなキャラが引っ張られていく展開とか、よくあるもんなあ」
花子「そうね。相反する要素を取り合わせるのは一種の王道とかテンプレね。もちろん、あえて要素の近いキャラ同士だからこそ、分かり合うのがスムーズにできる、展開に説得力を持たせやすくする、ということもできるわ」
太郎「物静かなキャラ同士だったら、会話のないシーンとか、むしろ自然と登場させられるだろうしなあ」
花子「あとこれは、複数のキャラで考えずとも、ひとりのキャラで考えもいいかもね。例えば、無口だけどハイテンションなキャラとかどう?」
太郎「何かキャラが想像しづらいんだが」
花子「これもまあ心理描写をひたすらしていく展開で、周りの出来事に、口には出さないけど心の中ですっごい騒いでいる、なんてキャラにできたりするわ」
太郎「無表情だけど、告白にすごい動揺するヒロインとかと似たようなものか」
花子「そうね。ただ、要素をひとりのキャラに押し込めすぎると、単独で機能する分、他のキャラと取り合わせるのが難しくなっていくから注意がいるわ」
太郎「最強キャラが基本ソロになっていくようなパターンか」
花子「どんな取り合わせが面白くなるかは人によるけど、やはりテンプレと言われようとも、昔からある定型的な組み合わせは失敗しないと思うわね。キャラに困ったら、まずはボケとツッコミを作ってみましょう」
太郎「そこで漫才から推さなくてもいいと思うんだけど」
花子「な、なによっ! 私、あんたのことATMとしか思ってないんだから!」
太郎「唐突なツンデレ止めろ。あと雑過ぎる」
花子「大丈夫よ。デレはない」
太郎「なお悪いわ!?」