プロローグ?
この世界には、天国はあるだろうか。地獄はあるだろうか。超能力者はいるだろうか。魔法使いはいるだろうか。人以外の生物は人間と同じ言語を話すだろうか。
まぁ、全部空想だよな。
物語やゲームの世界ではよくいるが、それは想像であり現実世界にはそれらは存在しないし、そんなもの「ある」と主張すれば周りから冷めた目で見られるだろう。当たり前だ。
それが常識で普通で真実なんだ。わかっている。わかってはいるが....天国や地獄がないことに、超能力者や魔法使いや人間の言語を話す生物がいないことに、なぜか違和感を感じる。
小学校の何年生の時だっただろうか....俺は違和感を感じ始めて周りの先生、親、通行人にまでなぜそれらが存在しないのか聞き回った。俺は冷めた目で見られ、変な子として扱われ、厨二病だとか言われたものだ。さすがに俺も周りの目を気にして違和感を感じても何も言わなくなった。
そんな俺も今年高校生になろうとしている。過去の俺を知っているやつがいないように、なるべく遠くの高校へと進学した。
これは偶然なのか、それとも必然なのか。俺はなぜその高校を選んだのか。誰か教えてくれ。
俺は自分の意思であいつに会ってしまった。多分偶然じゃないんだろうな。
そう、俺は必然的にあの一ノ瀬夕花に会ってしまったんだ。