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俺の彼女がバカ天然すぎる件  作者: じょすい
プロローグ
2/2

始業式

桜舞う、校門の前に着いた。

時刻は9:30頃。

始業式はいつもの時間より遅く行われる。


「よぉ、迅!」

「あ、おはよう裕二(ゆうじ)

「今年も、同じ学年らしいぜ!」

「よかった、そっか裕二がいると心強いよ!」

「へへ、今年もよろしくな!」


名前と名簿の貼られた黒板を見る。

そこにははっきりと

『2組』と『ふたり名前』が書いてあったのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「そういえば迅今年あたらしい靴に変えたんだな。」

「そうなんだよ、リタ姉がしつこくて。」

「そっか、まぁリタ姉が言ったら断れないからなぁ…そういえば、まだ居候してたのか。」

「『そういえば』じゃないよ。家族同然なんだから。」


リタ姉は外国と日本人のハーフで、日本に旅行した時に迷子になり、

その頃、僕のお母さんに拾われて、今も居候している。


「リタ姉の仕事探しはどうなんだ?」

「あ〜それなんだけど、絵の依頼が来る時以外部屋に引きこもるようになっちゃったんだ。

連れ出そうとしても、異常に強いし連れ出せないんだよ。」

「あちゃ〜、こりゃまずいね。話してる間に教室の前に着いたな。」

「そうだね。」

「今年から新入生が来るって言ってたけど、うちのクラスなのかな?男、女?女だったら初日でナンパしてやるぜ。」

「あはは…裕二は相変わらずだね。」

「おうよ。」


ガラガラーーーーー


「あ、迅くんおはよう!」

「…おはよう」

「おはよう、輝、奈子」

「あれ!?俺にあいさつは!?」

「…部屋から一生でて来なければいいのに」

「奈子それはねえよ!!」


裕二は泣いている真似を豪快に始める。


「そうだ、迅くん、新入生どっちなのかな!?」

「さっき、裕二と同じ話をしていたんだよ。裕二、初日にナンパするって。」

「…またやるの?去年1回も成功してないんでしょう?」

「うるせぇ!今年こそは成功して、彼女を作るんだ!」


キーンコーンカーンコーン…


「鐘がなったな。」

「そうだね。」

「んじゃ、また休み時間話そうね」

「うん」「おう」


『いまから始業式を始めます。本校の生徒は体育館で整列をしてください。』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


始業式がおわった教室。

今年の担任になった先生(メガネをつけている老人)が教壇にいる。


「えー、今年から担任になった、前田です。宜しくお願いします。

それと、今年から転校してくる生徒は明日このクラスに来ます。

ちょっと早いですが、仲良くするように。」


『『『はーい』』』


「これから、HRを始めます。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


校門を出る。


「なぁ、迅ゲーセン寄らね?」

「さっき、先生が『始業式だからって遅く帰らないように』って言ってたじゃん。」

「でもさ、『行くな』とは言ってないじゃないか!」

「…分かったよ。ついて行かないと、黙らないだろうし。」

「よっしゃあ!わかってくれると思ってたぜ!」

「…やっぱり、行かないでおこうかな」

「あ〜、止めてくれよ〜、行こうぜ~〜??」


僕達はゲーセンに向かって歩き始めた。

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