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概念部屋《C-Room》  作者: トルネードおさげたん  トルネードG&T
シーズン02
147/173

シーズン02 第047話 「穀物の接平面」

「ご飯に合うといえば?」

「ふりかけ?」

「なんか違わない?」

「なんか違う気もするわね」

「こう、粉みたいなやつじゃなくて、食品で」

「じゃあ、漬物はどうかしら」

「ぽいかも?」

「じゃあそれでいきましょうか」

「では、他方でパンに合うといえば?」

「マーガリンかしら。……じゃなくてこの流れだと食べ物のほうが良さそう?」

「いや、パンはマーガリンで正しい」

「正しいって何よ」

「感想」

「それはそうでしょうけれど」

「そうなので」

「でもなんとなく一貫性がないわね」

「自分でも言ってて気づいたので、ご飯の方をふりかけに戻しタイと思います」

「承認します」

「やったー!」

「統一性が取れたわね。それで、何かしら」

「何だっけ」

「はい一回休みー」


「記憶復帰!」

「戻ってよかったわ」

「ということで、同じ穀物系の主食なのに何に合うのかが全然違うのは一体なぜなのかという疑問でした」

「それではまた次回おあいしましょ」

「いやいやいや」

「いま完全にそういう感じのイントネーションだったじゃないの」

「そこに関して反省すべきであると認識しております」

「で、なぜなのか?」

「そう。なぜなのか」

「単純に考えたら、米はそのままでパンは加工されてるからでしょうね」

「おお」

「それではまた次回」

「いやまだあるので!」

「あら」


「加工の有無で言うと、米にはお餅があるよね」

「加工食品としてはそうね。製法がパンとは少し異なるけれど」

「米をパンみたいに加工したらどうなるんだろう」

「米パンになるわね」

「なんと」

「米粉パンって聞いたことないかしら」

「米を粉になるまですりつぶして」

「そうそう」

「水を入れて捏ね、沸騰したお湯の中に」

「それは白玉ね」

「あたー」

「そういうすでに日本古来に存在する物の別名じゃなくて、普通に小麦粉みたいに米粉を使ってパンを作れる時代になったのよ」

「便利だねー」

「時代の最先端ね」

「で、その米粉パンにあうのは?」

「まだ食べたことがないからよくわからないのよね」

「我々にはまだ早すぎた時代だった」


「パンは焼く物だし、同じ焼くタイプの加工食品を考えてみるとどうかしら」

「やっぱりお餅なのでは。あと煎餅」

「せんべいとお餅って結局同じものよね」

「その辺を深入りするとまた闇に落ちるので一度置いておいて」

「置きましょう」

「焼いた餅にマーガリンがよく合うかどうか」

「マーガリンはちょっとイメージ違うけど、ブロックバターを焼いお餅の上にのせて……っていうのはなかなかおいしそうじゃない?」

「おお!」

「あとはジャムやピーナツバターだけれど、これもお餅と合わせても悪くなさそうな気配がするわよね」

「ジャム餅のピーナツバター揚げ、確かにおいしそう」

「そこまでキメラにしろとまで入ってないわよ」

「あと今のに対応するのはただの焼いたパンではなく揚げパンになります」

「なかなか本筋から離れてきてるわね」

「とはいえ結論としては良いんじゃない? 米とパンに何があうのかの差は、そのまま食べるのか加工食品になってるかの差!」

「ほぼその通りだけれど、まだ麦をそのまま食べたときとご飯との比較が終わってないわよ」

「いや、ふりかけは炭水化物なら餅でもパンでも雑穀米でもジャガイモでも何でも合うので、そこは自明にクリアです」

「急に雑すぎる仮定を主張してきたわね」




 「米粉パン、白玉なのでは?」「違います」

   「じゃあ黒玉で!」「それはタピオカ」

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