表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

プロローグ

小さい頃、父が死ぬ前に言ったの。

『お前の歌が聞きたい』

 父の最期のお願いに私は歌った。その頃はまだ上手くは歌えなかったけど、父はとても安堵した顔で静かに息を引き取って涙がポロポロ流れていた記憶は今でも覚えている。

 身寄りの無い私を引き取ってくれた仲野家の大黒柱の真理亜さんは、私にオペラのミュージカルに連れてってくれた。煌びやかかドレスを着ている女優達。紳士的な振る舞いをして歌う俳優達。中でも一番印象に残っているのは一人ステージの上で堂々と歌っている『牧野 千鶴』のステージが美しかったこと。『牧野 千鶴』はミュージカル女優でもっとも活躍している有名女優であり、当時私は彼女に憧れて同じ道を進むことを決意した。

 真理亜さんは音大の教師を勤めており、音楽に憧れた私に歌のレッスンをしてくれた。(真理亜さんには娘の夢子がいて、一緒にレッスンをしていた)頑張って練習をしていたものの、成果はいまいち。毎日練習しても上手にはなれなかった。

 一度は諦めていたが、大好きな歌を諦めたら今までのことは水の泡となってしまう。そう思って今日まで必死に勉強して、受験も必死の努力で合格することが出来た。

 私が来月通学する高名は、『聖鈴高等学校』。

 そこは、音楽と芸術という美術に優れた者が通う名門。ここで有名な音楽家や芸術家が多く通っていた学校である。

この名門高等学校で繰り広げられる物語は、音大生と高校生の物語。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ