お医者様のお月様
夕べの月はまん丸で
お医者さまのよにみえました
だからその首にぶら下がっている月で
わたしの心臓が動いているか聴いてくださいなと
お願いしたのです
ザワザワ ザワザワ聴こえよりますか?
ザワザワ言うのは生きているんじゃわ
そうお医者様は言うて、くれてます
生きてるだけで、まん丸やわね
そう優しくわろてはります
そうやな、元気になりましたわ、、
また、明日から暑さとの闘いですわ、、
そんなことばかり、言うてたら
横に居る娘が
母さん、猪木さんみたいな口になってる言われて
悔しいから
あんただって、変なTシャツ着てるやないの
と言うてやりました
ドンキで買ってきたその真っピンクのTシャツ、、
白い文字で、、「寂しがりやのひとり好き」
背中には「自分勝手ですけどなにか、、」
と描かれているしな、、
あんたもわたしの子やなーと
それだけに頭をグシャグシャに撫でてやりました
そうしたら 月が笑って
わたしもそうよといって、、るみたいでした
月から零れたようなあの星母子だってそうよと
さあ星ひと粒、お薬どうぞ、、と