3. 【“異端”という言葉】
### ――アリスのモノローグ(冒頭)
> 「“正しさ”とは、多くの人が信じたルールの集合体。
> でも、時にそれは“知る自由”を縛る鎖にもなります。
> ジャックは今日、その鎖の存在に気づいてしまいました。」
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ある晴れた昼下がり。
グリム村の広場では、いつものように大人たちが井戸端トーク中。
農夫A:「聞いたか? また“異端の魔法使い”が本をばら撒いたらしいぞ」
老婆B:「ほんとあの男、神に逆らう気かねぇ……」
ジャック(※4歳児)が通りすがりにその会話をキャッチ。
ジャック:「……“異端”? 本を……ばら撒く……?」
彼の中で、脳内アラートがピコンと鳴る。
ジャック:「アリス! なんか今、情報のにおいがした!」
アリス:「はいはい。じゃあ今日のテーマは“異端”と“禁書”ね。
ってか普通の4歳児はそんなキーワードに反応しませんよ?」
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ジャックは広場の片隅に腰を下ろすと、アリスと脳内ディスカッションを開始。
ジャック:「“異端”って、どういう意味?」
アリス:「ざっくり言えば、“その世界の多数派と違う考え”を持ってる人、です。
つまり……**空気を読まないで真実に迫ろうとする人**とも言えます」
ジャック:「うわ、それ俺じゃん……前世からずっとそれじゃん……」
アリス:「ジャックの場合、“突き詰めすぎる無邪気さ”が、たまに爆弾になるんですよね」
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ジャック:「でもさ、“本をばら撒いた”って、なんでそれが悪なの?
知識って、むしろ配るべきじゃないの?」
アリス:「この世界では、“教会の教え”や“古き慣習”が絶対的なんです。
そこに“別の見解”を持ち込むと、それだけで危険思想扱いされます」
ジャック:「うーん……前職でも似たような現場あったな……
“マニュアル通りにやらんと怒る上司”みたいなやつ」
アリス:「異世界でも現実でも、“疑う者”は煙たがられるんですねぇ」
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ジャックはふと空を見上げて、ぽつりと言った。
ジャック:「でもさ……“知らないままでいる”方が、怖くない?」
アリス:「おっ。名言出ました。
それ、今後きっと村で言ったら**軽く燃やされますけど**」
ジャック:「……発言は計画的に、だな」
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その日の夜。ジャックはこっそりメモ帳に書いた。
> 【本日のまとめ】
> ・“異端”とは、真実を探す人の別名?
> ・“本をばら撒く”=知識テロ扱い!?
> ・怖いのは“知ること”ではなく、“知らないままでいること”。
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### ――アリスのモノローグ(ラスト)
> 「異端とは、恐れられる好奇心。
> でもそれは、時代を変える可能性でもあります。
> ……ジャックはきっと、“その側”の人間なんでしょうね。
> ええ、私は全力でバックアップしますよ。いざという時は証拠隠滅まで♡」




