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楽しみと不安
小倉さんに誘われたのが、2月だったが、実際に動き出すのは早くても9月からだそうだ。
「あと最低でも半年は工場生活か。長いな-。」
工場というのは、単純作業と長時間労働の組み合わせで意外とキツイ。だが、高橋は性格上、単純作業は嫌いな方ではなかったため、まだ耐えれていた。
「小倉さんと働くのは楽しそうだけど不安なことは多いな-。」
それもそのはずで、高橋自身、水商売の経験が無いがために不安の方が勝つのも当然である。
「流石に学生の時みたいにコンビニの深夜とはわけが違うだろうし。」
そんなことをベッドの上で考えているうちに寝落ちしてしまった。