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歴史という名のファンタジー  作者: みなと劉
91/255

91話

そんな時代にあって、ある一人の若者が、自分の畑で栽培していた小麦を使って、ある日

『麺』を作ったところ、これが評判を呼び、大変な人気を博し、この噂が朝廷にまで伝わったため、ついに国中に広まり、皇帝自らそれを賞めちぎり、これを褒美として与えようとしたほどであったという話が残っております。

こうして『ラーメン』と呼ばれるようになる『麺』が生まれたのです。この『麺』を焼いて『焼麺』というものも生まれ、これがのちに『中華そば』へと発展し、さらには、これに様々な具材を載せた『五目焼きそば』や『野菜炒め入り焼きソバ』などが考案され、今日にいたっております。

しかし、この『焼きそば』の発祥は 実は日本のほうではなく、中国の方らしいのです。

しかし、日本で広まったのは昭和になってからであり、それまでは『焼きソバ』と呼ばれていたそうです。『焼そば』という名称は、おそらく戦後の日本で作られた名称ではないだろうかと思われます。

このように、日本人にとっての『ラーメン』と中国人にとっての『ラーメン』には微妙な違いがあるようで、それは日本人の『ラーメン』に対する考え方も これと同じで、外国人から見たら奇妙に見えることが多々あり、『豚骨醤油』は外国にはない独特の風味があるので『ラーメン』のように思われるが、しかし、その正体は『トンコツ(猪)ソーユ』である。

ちなみに、この『とんこつ』は漢字で書くと『百虎』(『虎』が十体集まってできたもの)という意味であり、その名のとおり『豚』が十匹集まったものであるというのだ。

しかし、これはまったくのデタラメであり、実際にそのような生き物は存在しない! ただ、昔は中国において『虎』は霊獣とされており、特に白は神聖な存在とされていたので、その『肉』を食べることはとても縁起の良いこととされていたのである。そこで、中国では昔から、特別な儀式を行う際には よくこの『とんこつ』を使ったスープを作って食べて祝っていたのだそうだ。それが やがて日本に伝わり、『ラーメン』になったと言われている。

『とんこつ』が

『らーめん』と呼ばれるようになった経緯については諸説あり、中国から来た料理である『鶏湯』が変化したのではないかという説もあるようだが、やはり私はこの『とんこつ』が、『ラーメン』の元になったのではないかという気がしてならない。『とんこつ』から作られるあの濃厚な旨味こそが『らーめん』の魅力であり醍醐味なのだと思うのだ。そしてまた、『とんこつラーメン』にトッピングされている『チャーシュー』は、元は『焼き豚』であったがゆえに、このような形になったという説がある。つまり、元々は豚肉だったものが、調理していくうちに『チャーシュー』になったということだ。

これはあくまでも仮説だが、この『とんこつ』に使われていた材料が、後に他のものに変わっていき、その結果

『とんこつラーメン』が誕生したのではないかと私は思っている。そして『塩』が『しおラーメン』となったように、その後、『しょうゆ』、『みそ』などの『スープ』が作られていったのではないかと考えられるわけだ。

だから、もしかすると『ラーメン』という言葉は本来は中国語の言葉だったはずなのに、いつの間にか日本語に置き換わってしまった可能性があるということが言えるかもしれない。まあ、今ではすっかり『ラーメン』が一般化してしまっているから どちらが先なのかなんて分からないけどね。

ともかく『ラーメン』が日本人の舌に合う食べ物だというのは確かなようである。

また、日本人は『焼きそば』と聞くと まず最初にソース焼きそばを思い浮べる人が多いだろう。しかし、考えてみれば たしかに焼きそばは麺類ではあるものの、しかし『焼きソバ』という呼び名は正しくないと言える。なぜなら『焼きそば』とは、麺に味付けしたものだからだ。それなのに わざわざ麺を焼いたら『焼きソバ』と呼んでしまうのはおかしな話だ。

つまり『焼きそば』という言い方は あくまで麺を炒めたもののことを言う。たとえば、焼きそばの上に青海苔をふりかけてあるようなものも、それは焼きそばの一種だとは考えられるものの、それらは厳密には焼きそばとは違う料理なので、やはり麺を揚げたものや焼いていないものを『焼きそば』と呼ぶべきであろう。では いったいなにをどうすれば正解となるのかと言うと、これは『焼きそばパン』のような感じで お好み焼きと焼きそばが一緒になっているような料理が『焼きそば』と呼べるのではないだろうか? もちろん、中にはお好み焼きも焼そばも入っていないような料理もある。そういうものはどちらかといえば『やきそば弁当』に近いものだと思う。要するに、こういうのを 一般的に『やきそば』『やきそばパン』などと呼んでいるのではないかと思われるのだが、これこそ その言葉本来の使い方なのである。

さて、話は少し変わるが、以前 あるテレビを観ていたら

『焼きそばパン』の特集をやっていた。

『焼きそばパン』は、今や日本全国で売られている大人気商品となっているそうで、コンビニにもスーパーにも 必ず置いてあるし、他にも 学校帰りの生徒達が買っていく姿も見られるし、それにどこの町の商店街でも、どこかのお店の前には必ず『焼きそばパン屋さん』があり、しかもその数たるや、おそらく数百軒はあるのではないだろうか。

そこで番組は これらの たくさんの『焼きそばパン』を作っている人達に会いに行き、どうしてこんなに売れるようになったかを訊いていた。

その答えは実にシンプルであった。つまり この焼きそば入りパンというものは、元々 広島発祥の食べ物なのだそうである。

それをある有名な菓子メーカーの社長が目をつけ、焼きそば入り食パンとして売り出したところ大成功して爆発的にヒットするようになったというのだ。それから時は流れて現在、この社長は この焼きそば入りパンの専門店を作るべく奮闘しているという話である。

ちなみにこのパン、焼きそばの他にもカレー味のものや あんこ入りのものもあるそうです。

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