41話
【解説】
・晴信と信輝が合流しましたが、二人の実力は同等です。また、晴信も信長に及ばないまでもかなりの実力者であるため、互角に戦うことができています。
この時、晴信達から少し離れたところで戦っている信長に危機が訪れていました。今川軍を指揮している武将の一人が、信長の背後に忍び寄ってきていたのです。
それは、先程信長に襲いかかった男だった。男は信長を殺すつもりでした。そのため、信長にバレないようにゆっくりと近付いていき、信長が一人になったタイミングで一気に斬りかかろうとした。信長もそれに気付いたが、すぐに対応することはできなかった。
すると、そこに突然、晴信が現れた。そこで晴信は、信長を守るために自ら犠牲になろうと考えたのだ。
「はぁ……はぁ……」
晴信は息を切らしている。
「ふふっ、もう限界か?」
義元はニヤリとしている。
「くっ……」
晴信は悔しそうな表情を浮かべる。
(流石だな。やはり、義元はかなり強い)
晴信は義元の強さを再確認していた。
(だが、このまま負ける訳にはいかない)
晴信は必死に抵抗する。
すると、その時だった。
(あれ?何だか急に身体が軽くなってきたような気が……)
晴信は不思議そうな顔をしていると、
「おい、大丈夫か?」と声をかけられた。
「えっ?」
晴信は振り返ると、そこには信輝の姿があった。
「信輝!」
晴信は驚いた表情をする。
「お前、何でここにいるんだ?」
「んっ、そんなことより大丈夫なのか?」
「ああ、何とかな」
「そうか、良かった」
「それより、どうしてここに来たんだ?」
「ああ、それはな。義元を倒しに来たんだ」
「そうか」
「このまま、信長様と一緒に義元を倒しに行くぞ」
信輝が加勢した。
これにより戦況は変わるかと思われたが、義元はニヤリとした。
「おいおい、二人増えたところで状況は変わらないよ」
そう言うと、信輝に向けて一気に攻め立てる。
信輝も何とか防ぐものの、徐々に押されていく。
すると、そこに、もう一人の援軍が現れた。
「晴信!助けに来たぞ!」
そう言って現れたのは、信玄であった。「えっ、どうして?」と、晴信は驚きを隠せない様子で尋ねる。
「実はさっき幸村に会って事情を聞いたんだよ。それで、晴信を助けるために駆けつけたというわけさ」
「なるほど」
「そういうことだ。義元、今度はこっちの番だよ!」
そう言うと、信玄は義元に突撃していく。
「ち!」
と、舌打ちをすると義元は信玄相手に苦戦を強いられる。
「はあー!」
信玄は次々と攻撃を仕掛けるが、義元は全て防いでいく。
そして、ついに反撃に転じる。
「甘い!」
「うわっ!」
義元は反撃して信玄を吹き飛ばすと、すかさず晴信に攻撃してくる。
(まずいな、これでは信輝と挟み撃ちにするどころか俺が危ない。どうすればいいんだ?)
晴信は焦っていた。
「どうした?仲間が来たはずなのにピンチじゃないか?」
義元はニヤリとする。
「くそ……」
晴信は追い詰められていた。
「さて、どうするんだ?」
義元はさらに追い詰めようとするが、そこへ幸村が現れる。
「晴信さん!」
幸村は義元の背後から槍で突こうとする。
「おっと」
義元は間一髪で避けるが少し頬を掠めた。
「やってくれるではないか」
義元は怒っている。
「さて、それじゃあそろそろ終わらせようかな。さて、誰から殺ろうか……」
義元は楽しそうに選んでいる。
「ふん、何を余裕ぶっているんだ?」
信輝は義元に向かって突進していった。
「無駄だ!」
義元は余裕の笑みを浮かべながら刀を振り下ろす。
すると、信輝はギリギリまで引きつけてから回避した。
「何!?」
義元は驚いている。
「よし、今だ!」
信輝は義元の後ろに回り込む。
「しまった!」
義元は慌てて振り向く。
しかし、時すでに遅し。信輝の刀が義元の首筋に突きつけられていた。
「くっ、私の負けか」
義元は悔しそうな表情を浮かべている。
こうして、晴信達は無事に今川家に勝利した。
その後、義元はすぐに降伏した。
一方、その頃信長は……。
・ここで今川軍の武将の一人が登場します。彼は信長の命を狙っていましたが、晴信達によって阻まれました。ちなみに、信長に襲いかかった男は晴信に倒された武将とは別の人物です。
・今川軍には複数の武将がいますが、この章で登場する武将はその一人だけです。また、その武将も晴信達に倒されています。
・今川軍は総勢二万の兵力。
・対する織田軍は五千の兵力ですが他の同盟軍の加勢もあり実際には優勢。
・この脚色のみの演出で真田幸村の軍、豊臣秀吉の軍の1部、武田信玄の軍が加勢しています。
・最初は織田軍の劣勢からのスタートとなります。
第四章
関ヶ原の戦い 【解説】
ここでは、第四章について詳しく説明していきます。第四章は主に晴信の視点で物語が進みます。そのため、晴信以外のキャラはほとんど出ません。
・義元との戦いの後、すぐに義元と信輝の二人は駿河へと向かった。晴信と信玄は信輝達が義元と戦っている間に休息をとった。そして、しばらくしてから信輝と合流した。その後は同盟を結ぶべく話し合いが行われた。その結果、すぐに同盟を組むことができた。
この時、信玄は織田信長に報告するため甲斐へ、晴信は領地である信濃国に戻ることとなった。
それから数日後、晴信は再び義元と対面することとなった。
「義元殿、先日はお世話になりました」
晴信は頭を下げる。
「ふっ、まあいいさ。それにしても、あの時の君の目は凄かったな」
義元は感心している様子だった。
「そうですか?」
「ああ、まるで別人のように感じたよ」
「そうですか」
晴信は嬉しそうな表情を浮かべた。
(どうやら俺は変わったらしい)
晴信はそう思った。
その時、義元は真剣な顔つきになる。
「ところで、君には聞きたいことがある」
「何でしょうか?」
「君はこれからどうするつもりなんだ?」
「どうするとは?」
「このまま天下統一を目指すのか?それとも……」
「もちろん、最終的には目指します」
「そうか」
「ただ、今は力を付けることに集中すべきかと思います」
「確かにそうだね。では、お互いに頑張ろうか」
「はい!」
晴信は元気よく返事をした。
義元との会談を終えた後、晴信は家臣を集めて会議を開いた。
「皆、集まってくれてありがとう」
晴信は感謝の言葉を述べると早速本題に入る。
「実は今日は皆に伝えなければならないことが一つある」
晴信は深刻そうな顔をして言う。




