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歴史という名のファンタジー  作者: みなと劉
40/255

40話

「うむ、それは助かるな」

「よし、それなら作戦を立てるか」

晴信がそう言うと、幸村と信輝も参加する。

こうして、信長達の最後の戦いが始まった。

信長と幸村達は協力して戦う。

「ぐぬぅ、流石に強いですねぇ」

義元は自分の強さに自信があったが、それでもこの三人は強いと感じた。

(やはり、この者らはただ者ではありませんね。この調子ではいずれこちらの兵が全滅してしまうかもしれません。ここは、私も本気を出すしかないでしょう)

義元はついに覚悟を決めた。

「おい、貴様らの力はこの程度なのか?」

信長が挑発すると、「ふん、まだまだ、これからですよ」義元はニヤリとした。

「ほう、その割には随分と余裕がないように見えるが?」

「ははっ、そんなことはないですよ。さて、ここからは本気で行きますよ」

義元はそう言うと、自分の周りから兵を退かせた。

「おい、何をするつもりだ?」

信長は警戒して尋ねる。

すると、

「ははっ、これであなた方も私の本当の実力を知ることができますよ」と答えた。

「ちっ、何を企んでいるんだ?」

信長が尋ねると、「すぐに分かります」と言って、刀を抜いて斬りかかってきた。

「ふん、舐めるな!」

信長はその攻撃をギリギリで避ける。

「おい、何をするんだ!」

信長は怒鳴る。

しかし、その後も義元の攻撃が続く。信長は反撃しようとしたが、なかなか攻撃できない。

(くっ、どうなってるんだ?)

信長は戸惑っていた。

「おい、晴信。どうなっているんだ?」

信長は困惑しながら尋ねた。

「どうやら、あいつは手加減をしているようだ」

「なに?何故、そのようなことをする必要があるんだ?」

「おそらくだが、奴はわざと負けようとしているのだろう」

「そうなのか?」

信長は驚いていると、

「どうしました?もう、終わりですか?」

と義元が声をかけてきた。

「ははっ、このままだと、本当に信長一人だけで終わってしまいますよ」

義元はニヤニヤとしている。

「くっ、いい気になるなよ」

信長はそう言いながら、少しずつ後退していく。

しかし、信長は追い詰められてしまった。

「さて、そろそろ終わりにしましょうか」

義元は刀を振り上げる。

「信長様!」

幸村は信長を助けようとするが、義元の配下によって阻まれてしまう。

「ははっ、これで終わりですね」

義元はニヤッとして刀を下ろす。

しかし、その時だった。

「待て!」

突然、晴信の声が聞こえた。

「なっ!?」

義元は慌てて振り返ると、そこには晴信の姿があった。

「信長様、今のうちに撤退を!」

晴信は叫ぶ。

「おお、晴信か。助かったぞ」

信長は晴信に礼を言うと、その場から離れていく。

「おいっ、逃げるつもりか?」

義元は焦り始める。

「ははっ、お前こそ、これで終わりにしてやる」

晴信は剣を抜いた。

「晴信、大丈夫なのか?」

信長は心配そうに尋ねる。

「ああ、任せてくれ」

晴信はそう答えると、

「さぁ、行くぞ」と叫んだ。

「ははっ、やれるものならやってみなさい」

義元も刀を構え直す。

そして、二人は同時に突撃した。

二人の武器が激しくぶつかる。

「ははっ、流石だね」

「そちらもな」

二人の戦いは互角であった。

「ははっ、これは面白い」

「ああ、俺もだ」

お互いの力が拮抗しているせいで、どちらも一歩も引かない。

「ふふふ、流石だね」

「ああ、そっちもな」

しばらくすると、義元はニヤリとする。

「ふふっ、そろそろいいか」

義元は小声で呟いた。

「んっ、何か言ったのか?」

晴信は首を傾げる。

「いや、何も言ってないぞ」

義元は誤魔化す。

「おっ、そうか?」

晴信は納得して再び戦闘に集中する。

(ふふ、晴信は隙だらけだな)

義元は晴信の様子を伺う。

すると、義元はニヤリとした。

「はあー!」

義元は一気に攻め立てる。

「うわっ!」

晴信は驚き、何とか防御するが、徐々に押されていく。

(まずいな……このままじゃやられるぞ)

晴信がそう思った時だった。

「おい!大丈夫か!」

と、そこに信輝が現れた。

「えっ、信輝さん!」

幸村も現れた。

「幸村、どうしてここに?」

「はい、晴信さん達を探しに来たんですけど、途中で今川軍の兵に遭遇しまして、それで戦っていたらここまで来ました」

幸村が説明する。

「なるほど、そういうことだったのか」

「はい」

「おいおい、二人とも何の話をしているんだ?」

義元は不思議そうな顔をする。

「ははっ、お前には関係ない話だよ」

晴信は義元を睨みつける。

「ちっ、そうかよ」

義元は舌打ちすると、さらに攻撃を続ける。

「くっ……」

流石に晴信も苦しい表情を浮かべる。

「おい、助けはいらないか?」

「はい、必要ありません」

「そうか、分かった」

すると、今度は幸村の方に視線を向ける。

「おい、そっちはどうなんだ?」

「僕も一人で平気です」と幸村は笑顔で答えた。

「よし、それならいいだろう」

晴信達は三人で協力して義元と戦うことにした。

晴信達が加勢したことで戦況は逆転し、晴信達の優勢となる。

「くっ、何故こんなことに……」

義元は焦っていた。

(まさか、これ程までに強いとは思わなかった。この調子ではいずれこちらの兵が全滅してしまうかもしれない。ならば、ここで私自らが奴らを倒さなければ)

そう考えると、義元は刀を構えた。

「どうやら本気を出すようだな」

「ああ、そうだな」

「はい、そのようですね」

晴信達は身構えるが、

「いや、お前ら二人は下がれ」

と、晴信が言う。

「んっ、どういうことだ?」

「俺はあいつに用があるんだ」

「えっ、でも……」

「大丈夫だから下がっていろ」

「はい、分かりました」

二人は渋々ながらも承諾した。

「さて、これで邪魔者はいなくなったな」

「ふん、舐められたものだな」

義元は刀を構える。

「さて、始めますか」

晴信も剣を抜く。

「いくぞ!」

「こい!」

両者は同時に駆け出す。

両者の剣が激しくぶつかり合う。

しかし、晴信の方が劣勢である。

「ぐっ!」

「まだまだ!」

晴信の攻撃が少しずつ弱まっていくが、義元は余裕で反撃する。

「はあっ!」

「がはっ!」

義元の一撃を受けて晴信は倒れる。

「晴信!」

「晴信さん!」

その様子を見た二人が叫ぶ。

しかし、晴信はすぐに立ち上がると、「まだだ!」と言って、再び剣を構え直す。

「ほう、中々やるじゃないか」

義元は感心している。

「晴信さん!」

「晴信!」

「二人共、俺のことは気にせずに戦うんだ」

晴信は叫ぶ。

「はい、分かりました」

「ああ、任せておけ」

幸村と信輝は再び戦い始める。

第三章

[完]

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