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歴史という名のファンタジー  作者: みなと劉
36/255

36話

永禄11年(1568年)1月、信長の元に衝撃的な報せが届いた。

それは、駿河の隣国である遠江の浜松城が今川軍によって落とされたというものだった。

「なにぃ!?」

信長は思わず声を上げた。

「まさか、もうここまで攻めてくるなんて……」

「信じられない」

側近たちも驚いている。

「あぁ、だがこれは現実だ。信じたくはないがな……」

信長はそう言って、溜息を吐いた。

「しかし、一体どうやって?」

「おそらく、兵糧不足が原因ではないかと」

「うむ、そうかもしれんな。だが、問題はそこじゃない。今すぐに対策を考えなければ……」

そう言って、頭を抱える信長。そこに、一人の側近が現れた。その者は『平手久秀』と言い、尾張で随一の槍の名手であり、信長の信頼厚い人物である。

「失礼します。信長様」

「おお、来たか」

信長が言う。

「それで、何かあったのですか?」

「ああ、実は……」

信長が先程起きた出来事を平手に話す。

「なるほど。では、今すぐ援軍を出しましょう」

「そうだな。それが良い」

信長は大きく首を縦に振った。

「まず、先鋒には我が息子を」

「いえ、ここは俺が」

そう言ったのは、佐久間信盛だ。彼も信長の腹心の一人。織田四天王の一人として数えられている。

「ふっ、分かったよ。ならば任せる」

信長は、ニヤリと笑みを浮かべる。

「おぉ!ありがとうございます」

「ただし、決して無理をするでないぞ。いいな?」

「はい!承知しております」

こうして、信長は重臣たちを集めて緊急会議を開いた。

そこで話し合われた内容は、もちろん救援の件だ。

「よし、決まったな」

信長は皆の意見を聞くと、大きくうなずいてこう言った。

「これより、我々はただちに遠江へ出陣する」

「「「「「うむ!!」」」」」

こうして、信長軍は出陣の準備を始めた。

それから数日後、信長率いる本隊は尾張国を出発して三河国を経由して遠江国へと向かっていた。

そして、その道中にある小さな村で一夜を過ごした。

信長は、村の者たちと一緒に食事を楽しんでいた。

そんな中、信長の小姓の『森力丸』はある異変に気がついた。

「信長様、少し宜しいでしょうか?」

「うむ?どうした?」

信長が聞くと、

「あっ、その……実は、何か様子が変だと思って……その……何と言えば良いか……上手く言葉にできないのですが」

と、困った顔で答える。

「……つまり、何か嫌な予感がするというわけか?」

「はい……まぁ、そんなところですかね……ハハッ」

「ふーん、そうなんだ」

信長は興味なさげに返事をした。

「おい、どうしたんだよ!」

近くにいる信長の弟で養子の織田長益が聞いてきた。

「いや、何でもないさ。気にしないでくれ」

信長は慌てて誤魔化した。すると、

「ほら、やっぱりだ!」

突然、力丸は大声で叫んだ。

「えっ!?どういうことだよ!」

長益は驚いている。

「いや、だからさっきから信長様の様子がおかしいんだって!」

「マジかよ!」

「うん!」

「大丈夫かな……」

二人は心配そうに信長の方を見た。

一方、信長はというと……。

(バレてしまったか)

そう思いながら苦笑いをしていた。

翌朝、信長軍が出発しようとしたその時、一人の兵士が慌てた様子でやって来た。

「申し上げます。前方より今川軍の大軍が現れました」

「なんだと!?」

信長は驚いた。

「敵の数は?」

「およそ2万です」

「うぬぅ……」

信長は小さくうなった。

「いかがいたしましょう?」

家臣たちが信長の顔を見る。

「うむ……」

信長はしばらく黙り込んだ後、口を開く。

「全軍撤退だ!急いで退却しろ」

「はっ、かしこまりました」

「逃げるのか?」

信長の隣にいた弟・織田長益が言う。

「仕方がないのだ。この数を相手にするのは厳しい。それに、ここで我々が全滅すれば、お前たちを守れる者がいなくなってしまう」

「そっか、分かったよ」

長益は納得してくれたようだ。

その後、信長は無事に浜松城までたどり着いたものの、多くの武将を失ったことで浜松城も落とされてしまい、織田家は滅んでしまった。

【解説】今回の話は、織田信長について詳しく説明していきますね。

まずは織田信長の父についてですね。彼は『織田信秀』と言って、織田家の創始者である『斯波氏』の守護代を務めていた人です。ちなみに、『信秀』という名前の由来は『信長が生まれた時、父である信光が『これからは信長の時代が来る』と言ったことから名付けられたらしいですよ。

次に織田信長の母である『土田御前』を紹介します。

彼女の名前は、あまり知られていないかもしれません。

というのも、彼女は側室として信光の妻になり、その一年後に信長を生んだからです。つまり、信長とは腹違いの姉妹だったのです。

信長は正室から生まれた子なので、血筋的には問題ありませんでした。

でも残念なことに、信秀と土田御前の間には子供がいなかったので、信長は跡継ぎになれなかったのです。

そのため、信長は織田家の重臣たちに命を狙われていました。しかし、そんな時に信秀が亡くなり、信長が家督を継ぐことになりました。

また、信長は家臣の『平手久秀』を側近に任命しました。

久秀はとても優秀な人物だったので、信長は信頼していたようです。

それからしばらくして、信長の元に『武田信玄』と『上杉謙信』が攻めてきました。

信玄は駿河を攻めようとしていて、謙信はそれを止めようとしたみたいです。

しかし、結局それは失敗に終わり、信玄は甲斐に帰りました。

そして、次は『北条氏康』『北条綱成』が攻めてきて、それに続いて『今川氏真』も援軍に来てくれたおかげでなんとか撃退することができました。こうして、信長は尾張と三河を守ることに成功したのでした。

永禄11年(1568年)4月、信長は京の都に来ていた。

なぜ彼がここに来たかというと、将軍・足利義昭に謁見するためだ。

信長は義昭に会うと、こう言った。

「お主が、新しい公方様か。思ったよりも若いな」

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