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歴史という名のファンタジー  作者: みなと劉
35/255

35話

【解説】

桶狭間の戦いで勝利を収めた織田家は今川家を配下に収めることに成功。これにより、尾張の国は完全に織田家が支配することとなりました。

一方、その頃の今川家は危機的状況に陥っていました。

というのも、当主である今川氏真が織田家に従属することを決断してしまったのです。これによって、今川家は織田家に吸収されることとなりました。

さらに、駿河の国のほぼ全てが織田家に奪われてしまいました。

また、三河の国まで支配されそうになったため、氏真は仕方なく信長に降伏しました。

こうして、今川家は滅亡し、新たに信長が今川家の当主になりました。

今川家の当主になった信長は家臣を集め、今後の方針を話し合うことに決めました。

まず、信長は今川家の家臣たちを見て驚きました。なぜなら、彼らは『今川家に仕えていた』というよりも『織田家に仕えている』といった方が正しかったのです。

そこで、信長は今川家の重臣たちを全員追放することに決定しました。そして、今川家から奪った領地の分配について話し合いを始めました。

その結果、以下のようになりました。

今川領:駿府、駿州、遠江、甲斐

織田家 :清洲、那古野、末森、鳴海城、大高城、沓掛城、吉田郡山城、津島城、熱田神宮(全て尾張国)

今川家が保有していた領土の半分以上が織田家のものになってしまいました。しかし、それでもまだ今川家の方が圧倒的に強かった。

信長は、今後織田家が大きくなるためにも今川家と同盟を結ぶべきだと考えていました。

しかし、今川家は織田家より格上の存在であると自負しており、そのプライドが邪魔をしてなかなか同盟を結んでくれないのではないかと不安でいっぱいだった。

だが、そんな心配を他所に意外なほどあっさりと同盟の話は進んでいった。

その理由としては、やはり雪斎の存在が大きかった。雪斎は、義元の右腕的存在であり、信長はその実力を認めていた。

そのため、信長は自分の考えを全て雪斎に伝えた。雪斎は、それをすぐに義元に伝えてくれた。

その結果、義元は信長の考えに納得してくれた。

「なるほど、確かに貴殿の言う通りだな。私も、今川家の将来のためにも織田家と同盟を結んだ方が良いと思っている」

義元はそう言って、同盟締結に賛成した。

こうして、無事に同盟が成立した。

それから数日後、信長は早速今川家の居城である『駿府館』へと赴いた。

そこには、今川家当主の今川義元はもちろんのこと、重臣の『飯尾乗連』や『太原崇孚』なども来ており、大広間で会談が始まった。

「信長様、今日はわざわざお越しいただきありがとうございます」

義元は笑顔を見せて言った。

「いえ、気になさらないでください。それより、先日は本当に申し訳ございませんでした。突然押しかけた挙句、無理難題を押しつけてしまって……」

信長は申し訳ない気持ちになっていた。

「いや、こちらこそ失礼なことを申し上げてしまった。すまなかった」

義元が頭を下げる。信長は慌てて義元に謝った。

「滅相もないです!こちらが悪かったのですから」

二人は互いに謝罪の言葉を述べた。

「まぁ、何はともあれ今後は仲良くやっていこうではないか」

義元はそう言ったが、信長はどうしても気になることがあった。

「あの、一つだけ質問してもよろしいでしょうか?」

信長が遠慮がちに聞く。すると、義元は笑ってこう答えた。

「あぁ、何でも聞いてくれ」

「では、単刀直入に申します。なぜ貴方は織田家との同盟をお受けになったのですか?普通であれば、断るはずなのに」

信長は疑問を素直に打ち明ける。すると、義元は笑いながらこう答えた。

「簡単な話だ。私が貴殿のことを気に入ったからだ」

予想外の答えに、信長は唖然とした。

「えっ!?それだけ、ですか?」

「うむ、それだけだ。何かおかしいか?」

「あっ、はい。でも、意外だなと思いまして」

「ふむ、何故だ?」

義元に聞かれると、信長は恥ずかしそうな顔を浮かべて小さな声で呟いた。

「実は……私はこれまで誰にも負けたことがなく、誰からも恐れられていた存在だったので、そのような言葉をかけてもらえるとは思ってなくて……」

その言葉を聞いた瞬間、今川家の者たちは全員笑ってしまった。

「何を言っているんだ。人は皆、誰かの足元にも及ばないものなんだぞ。現に、今ここにいる者は皆私の部下たちばかりじゃないか。それに比べて、お前はどうだ?」

義元に言われると、信長は何も言い返せなかった。

「つまり、貴様はまだ子供ということだ。大人になれば分かるだろうが、いつか必ず負けるという運命があるのだ。だから、これからはもっと精進していかなければならない。分かったか?」

義元は優しい口調で言った。

「はい、分かりました!」

信長は元気よく返事をした。

こうして、織田家と今川家の同盟は無事成立した。

その後、信長は家臣たちに今川家での出来事を語り、今川家との交流をより深めようと誓ったのであった。

~完~

【解説】

今回は、今川家との同盟についての話を解説していきますね。

織田家は今川家より格下の大名であるにも関わらず、対等の立場として接してくれました。これには、さすがの今川家も驚いたことでしょう。

その後、信長は今川家の重臣たちを集めて宴を開きました。そして、織田家自慢の料理を振る舞ったのです。

今川家の重臣たちはとても美味しそうに食べてくれました。

さらに、宴が終わった後は温泉に入りました。その時の今川家の重臣たちの表情は、まるで天国にいるかのような顔をしていたそうです。

その話を聞いた信長は今川家の重臣たちを気に入り、「ぜひ織田家に迎え入れたい」と思うようになりました。

一方、今川家の方も織田家のことを凄く気に入っており、信長のことを「弟のように可愛らしい」と言っていました。

そして、この同盟はずっと続くことになるのです。

今川家の重臣たちと友好を深めた後、信長は今川家の家臣の人たちと酒を飲み交わしました。

信長は、今川家の家臣たちから今川家の当主について色々と聞き出していました。

例えば、今川家当主である今川氏真がどんな人物なのかとか、織田信長と氏真の仲は良好だったのかなどです。

また、信長は今川家の家臣団の中で特に優秀な人材を集め、『今川四姓』と呼ばれる4人の家老を作りました。

『飯尾』、『三浦』、『小原』、『岡部』の姓を持つ者が選ばれています。

彼らは、主に外交を担当することになりました。

以上が、今回の解説となります。

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