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歴史という名のファンタジー  作者: みなと劉
102/255

102話

ただ、そんな日本のミカンであるが、その起源には幾つかの説があるのを知っているだろうか?その一つとして有力なものに、以下のようなものがある。

『ミカン属植物の中で最初に日本に伝わったものは、『シークオウ』だった。そして これが栽培化されると『タカミ(玉上)』という品種が出来た。ところが後にこれを改良して『ミツノツバキ』(学名 Citrius intensa L.)が生まれ、この『ミカン』は『陳早生温州ミカン』の名で普及する。

その後、これに『ウンシュウミカン』が加わり、さらに『紀州カンザン』→『河内カンザン』→『有田カンザン』→『伊予カンザン』の順に品種改良が進んだ。こうして 現在のような『日本の三大和名柑』が誕生した。そしてこれらが、全て同じ系統に属していることから『日本三カンザン類縁説』と呼ばれている』というものである。

『スダチ』とは、日本で一般的に流通している『スダチ』と『ダイダイ』のことである。これらはいずれも『柑橘』なので『柑橘類』ということになるが、その二つが どこが違うのかということは考えたことが無い人も多いのではないだろうか。実はこの『スダチ』と『ダイダイ』は『種属名』が違っているのである。『スダチ』が『ムクロジ科 Culicea japonica 』に属していて、これに対して『ダイダイ』は『コウボカシ科 Dioscoria magnifica 』に属す。つまり、分類上は別属ということになるのだ。では何故このようなややこしいことになっているかというと、これは元々

『和柑橘』は一つのグループに属していたものが分化していくうちに このように別々の属に属するようになったからなのである。そして この両者を簡単に区別する方法もある。

それは『皮の厚さ』だ。『スダチ』の場合は皮が薄いが、『ダイダイ』の方は皮が非常に厚いのである。だから これを見て分かる通り、その見た目の違いからも区別出来るようになっているのだ。

しかし『スダチ』は、その大きさや形から見ても分かり易いので、『果実・種実』の中では一番食べやすく身近なものであろう。だから『スダチ』は料理に使うことが多く、そのまま食べたり搾って果汁を絞ったりすることもある。また 焼き魚などの香り付けに使われたりする。そしてもちろん生の『果実・種実』をサラダなどに散らすだけでも見栄えが良くなりますね。

そして『ミカン属植物以外』の『種実類』は 基本的に『非木本性種』であると前述したが、これは文字通り その『ミカン属植物』とは全く違った性質を持っているものという意味である。

『タンジェリン』とは、その名前の『オレンジ』から連想されるようなものとは違い、どちらかと言うと、その外観はレモンに似ているのだが、レモンよりも色が濃く、また味や風味も強いのが特徴となっている。ただ『オレンジ』と違って苦みや渋みが強いというわけではないので、酸味が苦手だという人でない限り食べやすいのではないかと思う。

ただ『オレンジ』に比べると かなり濃い色のためか、日本ではあまり多く栽培されておらず、ほとんど外国からの輸入品しかないようです。

また『タンジェリン』という名前から、てっきり『タンジェリン=レモン』と誤解してしまいそうにもなるのですが、この『タンジェリン』というのは『オレンジの一種』であり、必ずしも この『オレンジの別称』として使われている訳ではないのだそうだ。ちなみに『タンジュリン』の『ジュリ』というのは この『オレンジ』の古い言い方のようで、その意味は『小さな橙色の実』とか『小粒の果実』というような意味があるそうである。確かに、よく見てみれば そんな雰囲気はあるかもしれない。

それから その外観的特徴にも少し触れておくと、その『オレンジ色』の色は『カロチン』の色で、これは体内に入ると その色素がビタミンAとして作用し、これが皮膚に沈着することで日光に敏感になってしまうことがあるので注意が必要とのことだ。特に

『ミカン属植物』は この傾向が強いようなので、これから食べる時には注意しましょう。

ただ、この『オレンジ系果実』については、もう一つ別の呼び名があって、それは、その『カロテン含有率の多さ』に注目をした呼び方なのだ。

『バレンシアオレンジ』とは、スペイン南部の温暖気候の地域(アンダルシア地方、バレンシア地方)で作られたオレンジのことを言い、その名のとおり『バレンシアオレンジ種組合』という組合によって認定されたもので、国際認証も受けている、非常に信頼のおける品質のものだけを認定しているものだそうなのである。その最大の特徴は、やはり何と言ってもその『カロテン量』にあるのだろう。これは『オレンジ類の中でも断トツに高い』と言われ、この値は なんと通常の約二倍もあるのだという。

そして これに加え、この『バレンシアオレンジ』には、他のものに比べて、より一層 その甘味が強く感じられるという特徴があり、それは、その糖度とクエン酸含有量の高さによるもので、つまり これが この果物の特徴とも言えるわけだ。また他にも、果肉が柔らかいので生食にも適しており、しかもその甘さと爽やかな酸味が絶妙のバランスになっているのだとか。

ただ これでもか! というほど『濃厚な味』なので、甘い物好きな人でなければ、ちょっとキツイかもしれませんね(笑)。ちなみに、この品種の日本での知名度は高く、また生産も盛んだということで、日本で販売されている『オレンジ』の多くも この『バレンシアオレンジ』ではないかという話もあり、実際 日本でも それなりに栽培されているということなので、機会があれば 一度試してみるのも良いのではないでしょうか。

それから、実は『タンジェリン』のもう一つの呼びものとして、『マルメロ』という別名があることを紹介し忘れていたので、それもここで紹介しておくことにしよう。

それは『キサントロン種』とも呼ばれるもので、この名前の由来は、この果物の形状から来ているらしい。というのも、まず この『キサントロン種』が日本に入ってきた当初は、この果実が球状で、その表面が まるで『真珠のような光沢があるように見えた』ため『タマリンド』と呼ばれていたのだ。

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