コンドルは飛んで行く
あのコンドルは飛んで行く
自由を求めて
羽をめいいっぱい広げて
太陽にむっかて高く高く
羽ばたいていった
太陽へ 大洋へ
熱く 熱く
溶けていった
自由を求めて自由に傷ついた
あの崖から羽を精一杯広げて
真っ逆さまに
叡智漂う刺すような冷たい水に
熱い 熱い 真っ赤な血を流した
自由を求めてコンドルは
何もない荒れ果てた地に辿り着いた
その痩せた体は勇ましく
わずかな実りを待っていた
痩せたコンドルは羽をめいいっぱい広げて
自由の喜歌を歌いあげ光の中を飛んでいた