5話 入団試験①
〜民間企業 昼休憩〜
「マジか。TPIに入ったら今より環境も給料も良いし、どうしたらいい。」
缶コーヒーで喉が少し潤うが、苦さが滲み出る。
どうしよう。今の環境から抜け出すチャンスだが、TPIの入団テストに受からなかったら無職になってしまう。
自宅警備員は支度軽備員だってな。
しょうもないことを考えていると昼休憩が終わり、仕事から活路を見出せず今日もまた終わる。
〜防衛省 正門前〜
来てしまった。仕事は思い切って退職届を出してきてしまったが、よかったのだろうか。
後には引けないので行くしかないと思い、踏み込んでいった。
〜防衛省 受付所〜
人が多すぎる。何でこんなに人が居るんだ。こんなに人がいるということは、それだけ自信があるということだろうか。
俺は自信はあるのだろうか。
俺は父が事故で亡くなり、母親1人で育った。幼少期からパソコンに触れ、小学4年生のとき誕生日祝いで、自分用のパソコンを買ってもらった。
それから家に母親がいないときはひたすらネットに明け暮れた。
小学5年生の時には、パソコンの世界大会「MOS」にでてしまうほど、のめり込んでいった。
自信がないといったら嘘になる。でも俺なんかが日本いや、世界なんかを救い、機密情報を守ることができるのか。
まぁでも無理だったら無理で諦めるしかないか。向こうも判断基準は決めているだろうしな。
「受付番号0212番の方〜」
よし、行きますか。俺の人生に幸あれ。
何文字くらいが見やすくていいですか。
教えてくださると嬉しいです。
ちなみに今回は約500文字で、1話などが約300文字です。
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