3話 主人公登場
〜地球 東京都内ビル〜
うなだれている人がいる。
「工藤!やる気がないなら、この会社から出て行け!」
上司に怒鳴られている人は俺、工藤くどう 哲平てっぺい。
パソコンが得意で長所にして生きてきたが、この会社に就職してから、環境がガラリと変わった。
「工藤!パソコンが得意ならこれもまとめておけ。」
次々と俺に回される仕事。今の時代には珍しいブラック企業だ。
そんな俺にもついに転機が訪れる。
〜テレビ局 ニュース放送中〜
「続いて次のニュースです。」
「今日未明、ISS2が何者かに乗っ取られるという事件が発生しました。」
「ISS2は世界の中枢を担う、国際機密情報が保管されており、日本も防衛に関する文書など、大切なものが保管されており、これから日本政府が生放送で会見を行います。」
〜首相官邸前〜
「これから緊急記者会見を行いたいと思います。ISS2が何者かに乗っ取られたことについて、黒田くろだ 幸三こうぞう総理から。」
「えーまずISS2が何者かに乗っ取られることで、日本いや世界の機密情報や防衛システムが露見し、スパイを潜入させたテロ組織から一方的に攻撃を受ける場合があります。」
「それらを阻止するために新しい組織を作ろうと思います。それは…」
「TPI(Technical Proficiency Inspection)。日本語に訳すと技術力検査。つまりハッカーです。」
「あちらは衛星のデバイスしか使えない。徹底的にこちらも対抗するため、民間企業や一般人からホワイトハッカーになる人を募集します。」
「コンピュータに腕がある方は防衛省までお越しください。」
次々回あたりが、いよいよ本番という感じなので、まだ少しこのような雰囲気が続くと思います。