表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者の従者は優しいアサシン  作者: SHOーDA
1/4

勇者の従者は優しいアサシン 序

勇者の従者でアサシン、パルシウスの三作目になります。


初めての方は「初めまして」、前作からの方は「お久しぶり」って感じで、特に後者の方には、こんな過疎ってる小説を読んでくれてありがとう!って大感謝です。


もともと三章構成ではあったのですが一作目(勇者の従者は秘密のアサシン)、二作目(勇者の従者は泣き虫アサシン)から少し現世では時間が経って、二作目で終わってもいいかな、なんて考えてもいたのですが。


間に挟んでた別の作品が終わって新作を書こうと思ってても、なんかパルシウスたちが心残りで、これ、「ちゃんと終わらせろ」って言われてるんだなって思いまして。


ま、そんなこんなで再開した次第です。


ただ、自分のキャラに甘いって自覚があるSHO-DAですがパルシウスは結構追い詰めることができますので、再開されたことをアイツ自身後悔するんじゃね?って思ってます。

勇者の従者は優しいアサシン 序


 ここは雪の舞う色のない戦場だ。


 もちろん今は聖月で、一年に一度の満月の日までほんの数日、つまりは真夏のはずだ。


 なのに俺の前には、白い空に白い大地。


 空気すらきっと白い。


 ふと見た自分の右拳に降りた小さく白い結晶は、すぐに溶けて。


「ち。粉雪パウダースノーかよ」


 忌々しいのは雪じゃない。


 もうなに刻まれていない俺の拳だ。


 今は、勇者様の虹の輪の紋章はなく、もう一つの拳にもゴウンフォルド家の族章はない。


 つまりは俺は無力なアサシンさ。


 アサシンなんて、敵の油断をつく卑怯で臆病な専門職クラスだ。


 そんな俺が、バカなことをしてるって自覚はある。


 無数の困難にただ一人立ち向かうなんて、アサシンの風上にも置けない愚行に決まってる。


 だけど、ここを超えなきゃ、俺は、俺の目指した場所に行けないから。


 そう、ここは、俺が初めて選んだ、俺自身の戦場だから。


 右手に握ったイアードダガーだけが俺の牙。


「んじゃ、行きますか」


 俺は地獄への一歩目を軽~く踏み出す。


 靴の下じゃ、踏まれた雪が、ぎゅうって悲鳴をあげた。



同シリーズの前二作は、一応書き終わってからのアップでしたが、今作は連載形式です。

できれば、完結までお付き合いいただければ、と思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ