#2 妹からの屈辱(前編)
今回は前編後編に分かれており、スパなしです。次回はスパンキングありです。
これは前回から3日後くらいのお話だ。3日前にあやめちゃんに罰ゲームとしてお尻を叩かれてしまったのだ。今のところこの事実を知っているのは僕とあやめちゃんしかいない・・・と思っていた。
最近、小学3年生になった妹の歩美から妙な噂を聞く。
歩美「ねぇねぇ、お兄ちゃん!ちょっと聞いてくれる?」
けい「どうしたの?歩美。」
歩美「3日前に私の友達から聞いた話なんだけど・・」
「お兄ちゃんと同学年の子があやめちゃんの家に連れられて何かされたって噂知ってる?」
けい「・・・!」
けいは一瞬驚くような表情を見せたが、歩美には勘づかれてはいなかった。そう、あやめちゃんに連れられた同学年の子は僕なのだ。しかし妹に気づかれてはまずいと悟り、僕は他人事に返事をした。
けい「へぇー。僕は知らないねぇ。そんな噂」
歩美「お兄ちゃんは分からないんだね。あやめちゃんの家からは何か叩く音やその子の鳴き声が聞こえたんだって。」
けい「もしかして姉弟とかだったりして。」
歩美「あたしも最初はそう思ったけれど、苗字が違うし、弟を「ちゃん」付けで呼んでる姉さんなんていないよー。もしかして連れられてた同学年の子ってお兄ちゃん・・」
これはマズイ。ここで妹にバレたりなんかしたら兄妹の立場が逆転してしまう。それだけは我慢できない!
歩美「・・の友達の仕業でしょ!」
けい「・・え?」
歩美「だってお兄ちゃんがあやめちゃんとそんな事するとは思えないし、仮に家で遊んだ場合でも引きずられながら入るなんて不自然すぎるじゃない。」
かろうじてバレてはいなかった。だが、ここで動揺すると明らかに怪しまれてしまう。
歩美「そこで、明日お兄ちゃんの友達かあやめちゃんに3日前の事を聞いて来てもらえる?そこではっきりさせたいし。」
けい「う、うん。分かった。」
翌日、学校にて
僕は男友達にはこの事を話す事は出来ないため、あやめにどうすれば良いのか聞く事にした。
あやめ「へぇー。そんな事が歩美ちゃんがいってたんだ?」
けい「何とか誤解を解きたいけど、妹には説明できないし、どうしよう?」
あやめ「いっそ開き直って、協力してもらえば良いのに。」
けい「やだよ。僕があやめちゃんから罰ゲームでお尻ペンペンされたなんて知ったらきっと軽蔑しちゃうよ。」
あやめ「そうかなー。あたしはけいちゃんが何を言っても気にしないと思うけど?」
「私から歩美ちゃんに説明しておこうか?」
けい「ちょっとやめてよ!下手すれば嫌われちゃうかもだから。」
あやめ「じゃあ今度、3人でけいちゃんの家で遊ぼ?その時説明できる雰囲気作るからけいちゃんから説明して見て。」
けい「えー!難しいよー!」
あやめ「ちなみに説明出来なかったら次の日に私からお尻ペンペンね。」
けい「えー!」
あやめ「だってこれも一応勝負だよ。歩美ちゃんに説明できるかできないかのね。もし説明できたら後日に私のお尻を叩いても良いから!ね?」
けい「でも・・・」
あやめ「万が一嫌われても私がフォローするから!」
けい「うーん。不安は残るけど、ずっと誤解されるよりかは打ち明けた方が良いかもね。」
あやめ「じゃ、決まりね。今週の土曜日にけいちゃんの家で3人で遊びましょ?」
けい「多分その日も両親いないから、多分大丈夫だと思う。」
あやめ「じゃ、良い説明、考えといてね。」
けい「う、うん・・・。」
けいは若干不安になりつつも、妹の歩美に打ち明ける事を決めた。
そして今週の土曜日
あやめ「いやー。こうして3人で遊ぶのは久しぶりだねー!」
歩美「う、うん・・そうだね。」
けい「・・・」
歩美が明らかにあやめに警戒心を持っている。無理もない。自分とあやめが歩美の悩みの原因だという事はこの後知ると分かっていると体が重たい。
あやめ「このゲームとか、面白いよねー!」
けい「そ、そうだねー!」
歩美「・・・」
流行りのゲームで遊んだり、おやつを食べたりなどして楽しい時間を過ごしたが、空気が重たいのは気のせいではない。
あやめ「あ!そういえば、歩美ちゃんがあたしに聞きたいことあるんだって?話してみてくれないかな?」
歩美「あのね、3日前にあやめちゃんとお兄ちゃんらしき生徒が家まで引きずって入ってて、何かしてたみたいだけど、あれはお兄ちゃん?それともお兄ちゃんの友達?」
あやめ「(けいちゃん、今だよ。)」
「それはお兄ちゃんが説明してくれると思うよ。」
急に話をふられるけい。けいは吹っ切れて思い切って全て白状する事にした。入っていた人は自分である事、そして自分はあやめちゃんと勝負して負けた方はお尻ペンペンをされていた事、洗いざらい歩美にゆっくりと話した。
歩美「そうだったんだ。やっぱりあの人はお兄ちゃんだったんだね。」
けい「え?知ってたの?」
歩美「信じてなかったけど、あやめちゃんと幼馴染だからひょっとしたらお兄ちゃんなんじゃないかと。」
「それにしても、ちょっとビックリしちゃったな。まさかあやめちゃんからだったなんて。」
あやめ「ごめんなさい!歩美ちゃんは嫌よね?勝手にルールを作ってお仕置きしちゃう私って。何なら今すぐ煮るなり焼く何なら今すぐ叩くなり蹴るなり好きに・・」
歩美「ありがとうございます」
けい・あやめ「え?」
引かれると思っていた歩美からの衝撃な一言に二人ともポカーンとしている。
あやめ「え?いきなり何を言って・・」
歩美「いやー。うちのお兄ちゃん、何か失敗とかしても、自分は悪くないとかいって反抗しまくってるんだよー。」
「だからちょうど何かないかなと考えてたんだー。それをあやめちゃんがお仕置きしてくれて本当にありがとうございます。」
あやめ「へー。けいちゃん、家では言う事聞かないんだー」
けい「い、いや、これはその・・」
あやめ「これはお仕置きした方が良いよねー。」
歩美「そうだねー。悪いお兄ちゃんは私たちで正してあげないと。」
「でも私やり方分からないから、あやめちゃんちょっと私の部屋で教えてくれる?」
あやめ「うん、良いよー。」
歩美「じゃ、お兄ちゃん、ちょっと待っててね。」
あやめ「けいちゃん、覚悟した方が良いよー?」
そういうと2人は二階へ上がっていき、歩美の部屋へと入っていった。
けい「とりあえず妹にドン引きされる件は助かったんだよねー。でもこの後お仕置きされちゃうのかー。嫌だなぁ。」
そんな事を考えながら、2人が戻ってくるのを待つことにした。
後半へ続く