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半亜人(ハーフ)と共に行く精霊世界ーエスティールに吹きあがる炎  作者: 水素(仮名)
第11章 ファーマーンの熱波
69/186

11-5 情報と情動


 共和国軍情報部調べ 天精の年、3月4日時点


カテゴリー1 ドゥネ=ケイスから分派した国々



 ドゥネ=ケイス共和国 

 元首   チェザレア大統領

 政府首班 サンドラ市民公会議長

 首都   バイハラ(カジャーン小大陸東側)

 総人口  1502164人(うち一等市民52122人)

      比率は小鬼オーク4:人間5:他種族1程度 

 政治体制 財産共和制(定員100人の一院制議会を持つ)

 経済力  年次約50万ダカット(1ダカット=100ディナール)

 軍事力  常備軍型

      現兵力    3万人

      (旧ドゥネ=ケイス帝国バイハラ駐留軍を中心とする)

      動員可能兵力 20万人

      (徴兵適齢期の男性人口から新市民軍を構成した場合の推定)

      


 魔神信仰派(自称は=ドゥネ=ケイスか)

 元首   不明

 (クーデターの中心人物が粛清されたとの情報あり。内部で権力闘争中の模様)

 政府首班 不明(宰相をおいていないとの情報あり)

 首都   カハン(イーズ小大陸南側)

 総人口  7844385人(但し支配地域の去年10月現在の統計)

      比率は小鬼オーク7:人間2:他種族1程度

 政治体制 魔神の神託による神権政治?大ハーン時代は絶対王政

 経済力  年次約120万ダカット

 軍事力  常備軍型

      現兵力    定数12万人

      (但しクーデターの過程でかなりの脱走者が出ている模様)

      動員可能兵力 定数100万人

      (全盛期ドゥネ=ケイスの総兵力)

      

      

 海上都市アクエリア

 元首   女王エヴィータ

 政府首班 不明(宰相をおいていないとの情報あり)

 首都   アクエリア(エスティール南東端)

 総人口  192455人(但し支配地域の去年10月現在の統計)

      比率は小鬼オーク4:人間4:人魚2程度

 政治体制 絶対王政

 経済力  年次約5万ダカット

 軍事力  常備軍型

      現兵力    定数5千人(人魚兵)

      動員可能兵力 人魚すべてを動員するならば4万程度か?

      

      

カテゴリー2 ドゥネ=ケイス以外の5大国



 ウィンダリア王国

 元首   国王アルバート=サクストン=ウィンダリア

 政府首班 不明(宰相をおいていないとの情報あり)

 首都   ハーマンシュタイン(イーズ小大陸北側)

 総人口  推定100万人 比率は小鬼オーク2:人間7:他種族1程度

 政治体制 絶対王政だと思われる

 経済力  年次約30万ダカット

 軍事力  傭兵軍型

      現兵力    推定2万人

      動員可能兵力 不明だが10万人を超えることはないと思われる

      


 ファーマーン国

 元首   なし(アイラン王子が即位予定)

 政府首班 王国摂政アイシャ(失脚したとの情報あり、真偽確認中)

 首都   ファーマーン(精霊宮)(カジャーン小大陸西側)

 総人口  推定200万人 ほぼすべて人間

 政治体制 神権政治と封建制の折衷(絶対王政への移行途上)

 経済力  年次約40万ダカット

 軍事力  傭兵軍型

      現兵力    推定1万人(デザートガード隊など)

             他、1万人程度のアイラン軍が駐留している模様。

      動員可能兵力 推定10万人(傭兵を集めるだけ集める前提で)

      


 アイラン王国

 元首   女王エリア=ド=アイラン

 政府首班 王国宰相ダミッド=ド=モンフォール

 首都   アイラン(プレイリア小大陸南側)

 総人口  推定1000万人 

      比率は人間9:爬虫人リザードマン1 

      ただし爬虫人リザードマンに市民権は認められていない

 政治体制 封建制(絶対王政への移行途上)

 経済力  年次約80万ダカット

 軍事力  傭兵軍型

      現兵力    推定5万人(女王親衛隊ほか女王固有の武力)

      動員可能兵力 推定50万人(全封建貴族の私兵を糾合した場合)

      


 ホークガルド王国

 元首   女王アイーダ=フォン=ホークガルド

 政府首班 王国宰相クリストファー=フォン=シュワルツコフ

 首都   ウェスタ(プレイリア小大陸北側)

 総人口  推定400万人 比率は人間95:エルフ4:その他1

 政治体制 絶対王政

 経済力  年次約40万ダカット

 軍事力  常備軍型

      現兵力    推定4万人

      動員可能兵力 推定40万人(徴兵適齢期の男性人口から推定)

      

      

カテゴリー3 都市国家規模の独立勢力

      


 アーサレの森(エルフの集落)

 元首   『原初の木』ドロテア(現在休眠中か)

 政府首班 『柏の葉』クリストフィード

 首都   アーサレの森(プレイリア小大陸中央)

 総人口  1万人程度か すべてエルフ

 政治体制 住民全員の合議制だとされるが、

      実質上『柏の葉』クリストフが政務をつかさどっている

 経済力  不明

 軍事力  国民皆兵 動員可能兵力1万人

 


 モルテン子爵領

 元首   パンデオール=ド=モルテン

 政府首班 とくに無し

 首都   ポメラニ(プレイリア小大陸北西隅)

 総人口  5000人程度 ほぼ全員が吸血鬼化した人間かエルフ

 政治体制 君主独裁

 経済力  不明

 軍事力  国民皆兵 動員可能兵力5千人

 


 ライタイ氏族

 元首   シャー=ラーファジャーン

 政府首班 とくに無し

 首都   カシュナート高原(プレイリア・カジャーンの接合部)

 総人口  4000人程度 種族は人間と小鬼オークで6:4程度

 政治体制 シャー(王)を中心とした部族会議制

 経済力  不明

 軍事力  国民皆兵 動員可能兵力4千人

 


 クルジュー氏族

 元首   ヴァルダナ=アミール

 政府首班 とくに無し

 首都   カシュナート高原(プレイリア・カジャーンの接合部)

 総人口  4000人程度 種族は人間と小鬼オークで2:8程度

 政治体制 アミール(総督)を中心とした部族会議制

 経済力  不明

 軍事力  国民皆兵 動員可能兵力4千人

 

      

 創世の湖の神殿

 元首   地の巫女リア(情報が入ってこないため生死不明)

 政府首班 水の巫女ミルゼと赤毛のジャックの夫婦

      (実務を担当していたと思われるが、

      既に亡くなっている可能性が高い)

 首都   創世の湖の神殿(三小大陸の中央部 カシュナート高原北)

 総人口  1000人程度、

      エルフと人間が自給自足の生活を送っているとみられる。

 政治体制 国家としての統治体制をもたない?

 経済力  不明

 軍事力  有事には国民皆兵になると思われる

 


―――――――――――――――――――――



― 天精の年、3月4日 夜



 セトは、ウィンダリアの政変の報告と共に大統領府に上がってきた、列国の国力に関する資料を読みふけっていた。

 

 彼のデスクの隣から、カーラがそれをのぞき込む。彼女はとっくに退勤時間の筈だがといぶかしむセト。

 

「セトさんセトさん、面白いもの読んでますね」


「こら、カーラ。どこからこの部屋に入ったんだい。これは部外秘の機密資料だよ」


「でも面白そうじゃないですか。創世の湖の事なんて赤毛のジャックの伝説でしか聞いたことないですよ」


 カーラがセトにすり寄ってくる。

 

「そうか……ジャックとミルゼってもう死んじゃってるんですね」


「そう言われてるね。それはいいからちょっと離れなさい」


「えへへ……」


 カーラの柔らかい、背たけと比べて発達した大人の女性の証が、セトに押し付けられる。

 

「全く、……そんな事はルジェ君が帰ったらしてあげなさい」


「そう言って、まんざらでもないんでしょう?」


 そういわれると、セトは困った顔をする。カーラの手が、椅子に座ったセトの服の中へと入っていく。

 

「……ま、まあね」


 実を言うと、セトは恐れているのだ。自分がこのまま半魔女として魔神の眷属の力を振るえば、自分の肉体が眷属に近づいていくのではないかと。北街区で眷属の力を振るったあの時以来、声が女性のそれになってしまったように。自分が人間で無くなってしまう前に、自分の子を残さなければならないという生物としての本能にセトは目覚めていた。

 

 ただ、一方でカーラが自分に迫ってきている理由も見当がついていた。……あの日、皆で集まった会合の後でルジェに振られたらしいのだ。

 

 ……そんなやけっぱちの彼女を、女性として扱っていいものか。


「カーラ、一つだけ約束があります」


「は、はい?」


「ルジェ君を諦めないで。君はもっと、魅力的な女性になれる。……チェザレア様に勝てる位に」


 つい、殺し文句が口から出る。本能を抑えきれない。

 

「……分かってるよ、分かってる、だけど……誰かの肌を感じたいの、寂しいの」


「……」


 セトは、何も言わずにそっとカーラのメイド服を脱がしていく。それが、一晩の間違いで終わる事を信じて。

 

 夜は、更けていく。

      

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