世界地図・登場人物紹介
登場人物紹介です。紹介範囲は9章まで、一応ネタバレは出来る限り伏せています。
◆メインキャラクター
■ルジェ
(ルジェーロ=ドミットル・デ=マィオーニ)身長172セン(cm) 19歳
主人公。バイハラの衛星都市であったガランドゥール近郊の寒村マィオーニ出身。青い癖のある短髪と、赤い瞳の対比が立ち上がった炎のような印象を相手に与える。直情的だが根本的には善人。ただし、直情的ゆえ敵意を抱いた相手に対しては容赦ない。また物事を表面的にしか見れない弱点を持つ。頭が悪いことを自認しており、田舎育ち故の喧嘩っ早さを持つ一方で、思わぬところで洞察力を発揮することもある。
自警団で一応戦うすべを学んでいるが、多少センスのいい素人の域は出ない。小鬼に頭を垂れたバイハラの人々を軽蔑しており、カーラと一緒に、バイハラへ行幸したドゥネ=ケイスの総指導者、大ハーンの暗殺(と言えないほどの稚拙な計画)を図る。
■チェザレア
(チェーザレ=アージュ・ム=バイハラ)身長156セン 20歳
メインヒロイン。バイハラの支配階層である市民公会議員の娘で、クォーターオーク。翡翠に例えられる緑のふわりとした長髪。普段は白過ぎるほどの肌の色だが、感情が高ぶると小鬼由来の緑色に染まり、また犬歯を2対持つのが外見上の特徴。現在は種族宥和派のアイドルとなっており、身寄りのない半小鬼の子供達を家で引き取り果樹園で働かせている。孤児院を経営するなど本質的にはルジェ同様善人だが、時に自身の立場を守るため非情な決断を取ることもある。
一見戦場とは無縁、ルジェのような朴訥漢とも無縁だろう深窓の令嬢であるが、風の精霊魔法に精通するなど自らもそれなりに戦闘力を持つ。『子羊の戯れ』に父が出した依頼を通してルジェと知り合い、惹かれるが……
■カーラ
(月桂樹の子のカーリーフェラカト)身長128セン 19歳
ルジェの幼馴染のハーフエルフ。金髪のつんつん頭。ちょこっととがった耳。出自ゆえに森から追い出されて放浪していたところをマィオーニの村長に拾われて育つ。ルジェほどではないにしろお馬鹿・明るい性格だが臆病。あからさまにルジェへ好意を寄せており、実はかなり嫉妬深い。
ハーフエルフの血のなせる技か、天才的な地精魔法使い。独学で上位魔術師として認められる基準であるAクラス魔法を習得し、ルジェの暗殺計画の為に行使する練習を行っていた。ルジェは、彼女の好意を利用して巻き込んだことを後悔することとなる……
■セト
(セトフェア=ラティオーニ・デ=ファーマーン)身長180セン 22歳
戒律を破り、ファーマーンの神官団を追い出された青年。神の如き美麗な、長い銀髪と浅黒い肌の中性的な容貌を持つ。風、天、火の3属性を操る天才的な魔術師であり、それに見合ったかのように高い知性を持つ。一見物腰柔らかに見えるが、平然とその言葉には毒舌が混じる。
ルジェを自身の依頼を受けるように誘導し、紆余曲折の末にその信頼を勝ち取るが……
■アナーリ
(アナンタ・マンサリン=リーヴァ)身長160セン 18歳
黒髪のボブカットと、対照的な空色の瞳がミステリアスな雰囲気を漂わせる美少女戦士。瞳と同じ色に塗装された、いわゆるビキニアーマーを愛用する。歳のわりに落ち着いており、自分の容姿を利用する術をまた心得るなど理性的な性格。
水及び風精魔法を習得しているが、最大の武器は手槍による戦闘能力であり、メインキャラクターの中では白兵戦にて最強である。『子羊の戯れ』に彼女が持ち込んだ依頼は、最終的に様々な波紋を呼ぶこととなる。
◆サブキャラクター
(□のキャラは原作フリーゲームの登場人物です)
■アルフ
(アルフレッド=フレス・デ=マィオーニ)身長172セン
ルジェの腐れ縁の幼馴染、自警団の同僚。とにかく軽い性格。
■ドム(名前は出てきません)
(ドートス=ムスタファ・デ=ラヌカバード)身長180セン
ルジェがお世話になる安宿『子羊の戯れ』の亭主。白髪交じりの禿げ頭に髭の強面。娘を嫁に出して数年、今は冒険者たちと話をするのが何よりも楽しみの気のいいおっさん。ドゥネ=ケイス戦役5英雄が一人、ファーマーン前ファラオのアル=サイードと同じ、ファーマーン国の第二都市ラヌカバード出身。
□リコレッタ
(リコリス・ミランダリン=レッタリア)身長180セン
バイハラより遥か西、アイランの官吏の家に産まれたが、保守的な家族に反発して流れの傭兵として生きてきた女性。男性顔負けの体躯と顔に大きな傷跡を持ち、戦闘となれば背負った大剣で暴れまわる。最近、傭兵時代の元部下だったバークスとダグの勧めで冒険者となった。
■バークス
(バーダ=レックス・デ=バイハラ)身長172セン
ルジェの先輩冒険者。隻眼で眼帯をつけ、茶髪。鎖帷子の上に胸当てをつける。元傭兵で、バイハラに集う冒険者の代表的な存在。見た目は怖いが面倒見はよく、ルジェと直ぐ打ち解けた。
■ダグ
(ダーバン=グレイセス・デ=カハン)身長150セン
バークスの相棒。ボロい布の服を上下に着込み、見た目はチンピラその一だが、遺跡荒らしとしてトップクラスの実績を持っており、それが証拠に魔石付の短剣を愛用する。ドゥネ=ケイスの都カハンの出身。
□ビビッティ
(ビビッティ・ム=ビドリゴ)身長178セン
経験豊富な爬虫人の老兵。極めて珍しい、ドゥネ=ケイスの軍門に下る以前にバイハラ市民権を持っていた亜人。人語を発音面でもほぼ習得した極めて珍しいリザードマン。それらの特異な経歴故に顔の知られた人物であるが、チェザレアが食客として雇い入れていたことはあまり知られていない。
■バダラカ
(ハダラカ・ム=ディネス)身長192セン
ビビッティの弟子筋に当たる爬虫人。まだ人語を喋れないが理解はでき、筆談でコミュニケーションを取れる。チェザレアの護衛としてビビッティと共に雇われている。慎重な性格だが戦闘時は極めて勇猛、巨大な青龍刀を獲物とする。
□サンドラ
(サンディーヌ=ティア・デ=バイハラ)身長148セン
かってはバイハラの最高権力者であった市民公会議長の職にある壮年女性。落ち着いた雰囲気を醸し出し一見物腰穏やかな一方で、チェザレアを自身の後継者にしようという腹積もりで、孤児院経営を含めたその活動を後援する。かっては市民軍のクロスボウ隊指揮官として、バイハラの降伏を直接経験した人物でもある。
□オクシアナ
(オクシア=ナリーヴァ=ホーホガル・デ=カハン)
アナーリの学生時代の先生の一人。カハンの水道局長という彼女の才覚に比して閑職と言うべき地位についているが、それに不満を持ってはいない。根っからのマッドサイエンティスト気質で、あるものを開発して一行の戦いに大きく寄与する。
□ライバート
(偉大なるライバート・ム=カハン・ハーン=オ=アクエリア=カサハン=バイハラ=インランドシー(カハン出身のアクエリア、カサハン、バイハラ及びインランドシーの大ハーン))身長156セン
ドゥネ=ケイスの偉大なる大ハーン。彼のバイハラ来訪がすべてのきっかけとなる。種族こそオークであるが、美しい長毛に包まれた姿は高貴さすら感じさせる。オークとしては極めて老齢な60歳代に入り、後継者を見繕っているらしい。
■アルバート=サクストン
(アルバ=クライスト=サクストン・デ=ハーマンシュタイン)身長158セン
流麗な白髪と濃紺の瞳の美麗な容貌を持つウィンダリア貴族。皮肉屋、実力主義。チェザレアがライバートの考えを『どんな出自、種族の者でも平等に機会を与え、育てる』と解釈して継承しているのに対し、彼は『どんな出自、種族の者でも弱者は強者に従うべし』とより先鋭的な形で継承している。
強い意志を持つ者に対して敵であろうと敬意を持つ一方、弱者を隷属させなければ生きられない対象として軽蔑する。
■アレン、リーナ、テッド、レーラ
チェザレアの孤児院に引き取られた半小鬼の子供達。人間側に寄った容貌を持つがいずれも肌が普段から緑色。
■ジェラルド
チェザレアの執事。
□ヴァシリー
(ヴァシリー・ム=カシュナート)
チェザレアの父の半小鬼。市民公会議員でサンドラ派の重鎮。
□エリア
(エリシア・ルフェイリン=ガヴィルス・ド=アイラン)
西のプレイリア小大陸の南部を支配する大国アイランの女王にして、世界の秩序を守ってきた存在、5人の『巫女』のうち火属性を継ぐ転生体。しかし、その力を自らの欲望にしか使わない、為政者として極めて問題のある人物である。
□赤毛のジャック
(ジャックス=クレイトン・デ=イェスタ)
いわゆる一つの前作主人公。イーズ小大陸の寒村イェスタ出身だが、ルジェがあこがれる英雄譚の主人公としてその名が広く知られている。水の巫女ミルゼを姦計に嵌めて現世降臨を試みた魔神王ダ=ジムの野望を阻止した。ドゥネ=ケイス戦役5英雄の筆頭。
■北街区の少年
ルジェから財布をすろうとした人間の少年。産まれも育ちも荒れ果てた北街区で、現在のバイハラでは公教育が充実しているにもかかわらずまともな教育を受けることが出来なかった。ルジェから蹴飛ばされたことが、腐れ縁の始まりとなる。