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人間との食事で社会勉強

リリア

『人間の食事って、城ででてたものとそうかわらないのね

使ってる材料?はあんまり見たことないけど、違和感ないもの

あ、でもデザートはこっちのがいいみたいね

ルゥ、ずいぶん美味しそうに食べてる


天使

『そうねー

とはいってもここのも魔界のも高級料理なのにはかわらない感じよ

なんてーの?

一般的な人間の家庭料理だともっと素朴っていうのかしら

品数とか少ないし、こんなに飾りたてたようなきらびやかな盛り付けなんかしないわよ


魔界だったらピンきり激しいから、なんなら調理すらしないじゃない

どっちかってーと魔界での食事の方が無理して人間に近付けてたような印象よ

そこらへん変態の親玉が頭まわしてたんじゃないの?


リリア

『そうなの、ルディ?


魔王

『当然だ

ルーシュは人の中にあってこそ

私の力と天の力は人間にこそ威を示す

人間界での生活も計画のうちだ


天使

『気にいらないわね

結局ルゥは本体に利用されてるだけじゃない


リリア

『わたし、ルゥがかわいそうだわ

なにも知らず、知らされず

ただ悪魔の王様の手のなかなんだもの……


天使

『そうね……

あたし達もあいつの手のなかでしかないけど、それでもひとりっきりじゃないもの

まだましだわ


リリア

『……


天使

『ルドルフ、あんたは本体の手下だから数のうちじゃないわよ


魔王

『ふん

誰が馴れ合うか


リリア

『ルゥ、せめてここで大切にしてもらえるといいね


天使

『あたしもそう思うわ

今のところかなり丁重に扱ってもらってるみたいだし、大丈夫だと思いたいわね


リリア

『うん

お手伝いさん達もとてもよくしてくれるみたい


天使

『本体は考えあって送りこんだってところかしらね

悪魔の考えなんてろくでもないことしかないのよね……


なにそのいかにもなしたり顔!

あ゛ーーっ!

腹立つわー!



魔界での調理担当は結構苦心していた……のかもしれない。


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