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龍神の白  作者: 良さん
顕現せし龍神と
20/22

作戦会議

「え?あっ…んんっ。お任せください。必ずやシーサーペットを討伐致します」

『シーサーペントだ、馬鹿者』


ボロの出始めた真白を見て戸惑いを隠せないフェルガーとハンスの2人。

が、すぐに我に帰って返答する。


「お、おお!本当にありがたく思います。急かすようで申し訳ございませんが、町にとっても死活問題でして。なるべく早くお願いしたいのですが……」

「今から行きましょう」

『待て待て待て待て!』


即答する真白に慌てる龍。完全に真白が暴走している。


「い、今からですか?早くとは申しましたが……」

「だって困ってるんでしょう?なら早んがっ!」

『待てと言っているだろうが!』


魔力で真白の顎を押し上げ、強制的に口を閉じさせる荒技だ。


「んー!んー!」

「み、巫女様……?」


さすがに訝しがるハンス。

フェルガーはまだ固まったままだ。


『真白、落ち着け。何故それほど熱くなる?』

『んー!んー!』

『思考まで唸るな』

『はっ、すみません。……龍神様と同じくらい大切な存在が危ないと思ったらこう、居ても立っても居られなく……』

『……良い心がけだがな、今は船を出しておらんのだから被害は出ていないぞ?』


当然、海運の機会損失は発生している。

だが、今日討伐出来たとしても、明日すぐに出航できる準備の整った船も無いだろう。


『あ、そっか』

『全く、勝手に了承までして……』

『うっ……ごめんなさい』

『我にはもう良い。彼の者達に訂正して詫びよ』


真白が佇まいを直し、ハンス達に向き直る。

ゆっくり頭を下げ、


「申し訳ございません。町の皆様に今にも危険が迫っていると思い取り乱しました」

「お、おお!左様でございましたか。何とも慈悲深い」

「では、改めて日取りを決めましょうか」


急ぎで出航の準備をしたとしても二日はかかるとのことから、討伐は明後日の朝と決まった。

ようやく再起動したフェルガーも部下を使い情報を伝えに動く。

さて、当の真白はというと。


「ううっ、ごはんってこんな美味しいものだったんですね……」

『調味料、無かったからな……素材の味以外を楽しむのは久々だ』


龍と共に、町から提供された食事を楽しんでいた。

マナーを教えることは困難だったため、町での会食などには参加させずに龍の元まで食事を運んで食べていた。

だが、その場にはもう一人いた。


「量を重視して作らせたので味はどうかと思ったのですが、お気に召していただけて光栄です」

「こ、これ以上があると……?」

「えぇ。会食であれば一流の料理人が腕によりをかけて食事をご用意できたのですが……」

『ちょっと龍神様!』

『食器も満足に使えんそなたに出席させられるか』

『そんなこと言って!自分が食べられないから行かせなかったんでしょ!?』

『無きにしもあらず』

「開き直った!?」

「巫女様?」


思わず声に出た真白にフェルガーが心配そうに呼びかける。

龍は、真白を特別視させるため、真白以外とは話さないようにしているのだ。


「失礼しました。お気になさらず」

「は、はぁ……」


フェルガーは町から引き続き監視のためにこの場に訪れていた。

本来隊長格がやる仕事では無いのだが、忌み子の迷信からやりたがる人間は居なかった。

無論、何よりも、フェルガーが希望したからではあるのだが。

龍を間近にした時はこれまでの傭兵人生でも初陣ぶりの緊張に包まれていたフェルガーだったが、あまりに大人しい龍に今ではすっかり落ち着きを取り戻していた。


「それで、巫女様。討伐における作戦をお伺いしておきたいのですが」

「作戦……ですか?」

「ええ。どのように大海蛇(シーサーペント)を探し、引きずり出し、傷を与え、討伐せしめるか。確実な死地となるような囮役は引き受けかねますが、決死の覚悟で、ならば協力できることも……巫女様?」


真白の目は完全に泳いでいた。

無論、作戦など考えているわけがない。


『助けて龍神様!』

『自業自得ではないか?』

『ええ、そんなぁ!』

『……仕方ないな。なら、こう伝えろ』


「手出しは無用です」

「……なっ!?」


泳いでいた目が閉じられ、開いた時にはまっすぐな眼光がフェルガーを貫いていた。

あまりの豹変ぶりに戸惑い、驚きを隠せない。


「龍神様がそう仰せなのです。町の防衛も考える必要はありません」

「い、いや、しかしそれは……っ!?」


反論しようとした瞬間、フェルガーの身体は固まったように動かなくなる。

いや、実際固まっている。

龍は魔力で無理矢理フェルガーの身体を固定していた。フェルガーにそれを知るすべは無い。


「わかりましたか?」


胸や腹の動きすら制限されているため、呼吸すら苦しいフェルガーは息も絶え絶えに声を絞り出す。


「は……はい……っはぁっ、はぁ……!」


声を出した瞬間、真白が微笑む。それと同時に魔力による固定を解除。

フェルガーには真白が尋常ならざる力を以って威圧されたとしか感じられなかった。

そして、それを見事に演出した龍は、


(どうやって討伐するかな……)


まさかのノープランだった。

ブックマークありがとうございます。

遅くなって申し訳ありません。

後半盛り上がり部分が無くてどうにも面白くならず、筆が進みませんでした。


まだまだ文章が下手で……

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