prologue
〜序〜
それは、ココじゃないどこか。
空気は澄んでいて、適当に悪者がいて、適当に善人がいて、
適当に凡人がいて・・・そんでもって、時々天使や悪魔がいたり。
時々神や魔神がいたり王様がいたり女王様がいたり・・・
これ以上はきりがないけれど最後に、
世界は一つじゃぁなかった。
prolog
それは、夢のような悪夢で、甘くて苦くて切なかった。
その人が語りかけてきたことは、まさにそんな感じなことでよく、わからなかった。
「お前は魔導師なんだよ」
そう言ったのは、一人のきれいな人だった。紅い髪で冷たいエメラルド色の眼。
僕はその人の紅い髪を見たとき、自分の時が止ったかのような錯覚に陥った。
それ程、キレイだった。
キレイ・・・いや、言葉に表せないな。
だけど、衝撃だったのは会った事よりも、その人の言葉だった。
その言葉の後の間は、その人の髪が風になびいてまた降りてくるぐらいだった。
「え・・・?」
また間
「は・・・?」
また間
「・・・ま、魔導師??」
「そう。魔導師」
そう言った否、そういわれた後からトラブルに巻き込まれるはめになった。
これは、僕がその人に会ってから起こった物語。