13-防具の修復その2
クロウと別れた俺は、ボブに招かれ店に入り、自己紹介と、それから男であることを説明した。
「ふぅん、なるほどねぇ。そんなことってあるのね〜」
「で、防具がコレなんだけど」
「見事なまでにボロボロね。でも任せて」
「お願いします」
「じゃあまず欲しいのが、ウルフォックスの耳と尻尾、それと皮ね」
たしか全部あったはずなんだよな、ボックスの中に。
プレイヤールームに戻り、ボックスの中からアイテムをそれぞれ多めに持った後、速攻でボブ達の店に戻る。
「うんうん、この量なら修復だけじゃなくて進化もできそうね」
「じゃあ頼む」
「OKよ!あと、修復費としてこれとこれを貰いたいんだけど、いいかしら?」
俺が持ってても使い道のない素材ばかりだし、いいだろ。
「じゃあちょっと作業してくるわ。だいたい2時間くらいで終わるから、そのあたりで取りに来てね」
「わかった」
んー、その辺りでもぶらぶらしてくるかな。
露店を冷やかしたり、あちこち散策する間にあっという間に2時間が経ち、今俺はボブの店にいた。
「おお、綺麗になってるな」
俺の手元に戻ったローブは、渡した時よりも光ってるように見える。
「まだ進化はさせてないわ。あなたも見たいでしょ?」
「ええ、まあ」
店のカウンターの上に素材を並べるボブ。変わったやつだが、いいやつなんだろう。
「じゃあキョウちゃん、ローブを渡して?」
「ういっと」
俺からローブを受け取ったボブが手際よく素材を乗せれば、出現した魔法陣によって素材が光へと分解、そのまま吸い込まれていく。
「できたわ、完成ね」
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フォックスローブ スロット1
説明 ウルフォックスの素材をふんだんに使ったローブ。フードの耳と腰の尻尾がチャームポイント。嗅ぐと甘いいい匂いがする。
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「ん?なんでラビット素材の特徴が出てるんだ?」
今回の進化ではラビット素材は入れてないはず。ボブに聞いてみると、
・進化しても、その前の進化で入れた素材の特徴が残る。
・進化を続ければ消える。
とのこと。
「へぇ〜、じゃあこのスロットってのは?」
「これはスキルスロットね。装備が進化するときにたまに現れるわ。スキルスロットには追加でスキルを装備できるのよ」
「スキルは何処で覚えるんだ?」
「メニューにスキルってページがあるでしょ?そこのスキル習得で取れるわ」
「ありがとうな、ボブ」
「気にしないで〜」
字面だけ見れば俺が男みたいだが、見た目的にはボブが男だ。そう、ボブは男なのだ。
ボブとフレンドになり、店を後にした俺は、プレイヤールームに戻った。




