六日目:騙し騙され世の定め
6日目
【戦闘】愛想のいい男性と遭遇。しかし、背を向けた隙に君の食糧や持ち物を奪おうと襲ってきた! 6のダメージ!(この戦闘はアイテムの効果を受けられない) 食糧:-1
少女との対面を経て、ビルから離れ荒野をさすらっていると、遠くから荷台を曳いた、行商人らしき男性が歩いてくるのが見えた。
「こんにちは。あなたは?」
「私はこの世界で行商人をしております近藤誠也と申します。何分物資の少ない世界ですからねェ。行商という職もそれなりに需要があるんですよ。
ところで何か買っていきませんか? 食糧なら豊富にありますよ? 治療薬などは在庫が少ないので値が張ってしまいますが……」
「ううん、何か交換できるようなものあったかなあ……ちょっと待っててくださいね」
そういって勇人は行商人に背を向けて荷物をあさり始める。――この世界で“他人”に無防備な姿を晒す事、その意味にも気づかずに。
「基本的に“もの”であれば何でも交換は承っておりますよ。…………そう、それがあなたの命でも、ね!!」
荒野に乾いた銃声が響き、硝煙の臭いが立ち込める。どうやら行商人が拳銃を隠し持っていたようだ。
「っ!? っく、やられた……!」
「おやおや、外してしまいましたか。なかなか感のいい方ですねェ……。さあ、おとなしく荷物を全部おいていきなさい。そうすればここは見逃してあげましょう」
そういって行商人は再び拳銃を構える。対する勇人は、刀をバッグをあさる際に置いてしまったため、無手だ。
「(拳銃か。どうやら相手は素人みたいだし、拳銃くらいなら何とかなるはず……!)」
「あら、怖気づいてしまいましたか? 無理もない、まだ若いですからねェ。ま、運が無かったと思って大人しく死んでください」
行商人が引き金に指をかける。そして――
「(……今だ!)」
銃声が響くと同時に、勇人は体を捌くことにことによって銃弾を避け、そのまま行商人に接近し掌底を叩き込む。
「がっ!? 馬鹿な。銃弾を避けッ……!?」
「プロならともかく、素人の拳銃くらい指と銃口を見てれば十分避けられるよ。まあ運が無かったと思って諦めてください」
そういって勇人は倒れた行商人に圧し掛かり、関節を極める。
「~~~~ッ!!」
「これでしばらくは銃も持てないでしょう。一応脱臼させてから治したので“運が悪ければ”腕が動かなくなるかもしれませんが、しばらくすれば動くようになりますよ。拳銃は危ないので処分させていただきます。
あ、あと治療用に包帯をいくらかもらっていきますね。
……では二度と会わないことを祈ってますよ。それでは」
痛みに呻く行商人を後に、勇人は荷物を担ぎなおして足早に去って行った。
――6日目
HP:86→80
食糧:89→88
Item:日本刀×2(銘:薄骨喰、空明)/【戦闘】で受けるダメージ常に-2。最低1点は受ける
(拳銃は演出上の処理なので弾無し、データ無しのアイテムとして、所持アイテムとは別に管理します。そのうち演出で使うかも)




