表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
庶民のわたくしがお嬢様学校に転校したら悪役令嬢様方が戦争なさっておりまして救いを探しておりますの助けていただけまして?  作者: 紅葉火 冬孤
CASE:松本響:祖父の遺産でお嬢様学校に通う事になりました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/2

ホームルーム

 すごい勇気とすごい義務で、私は校門を潜りました。それから、教室に入るまでの記憶はあまりございません。ただ、建物入ったら階段上ってそっちいって数字見たらそこ。という記憶は、これからも残るでしょう。


 私は、ロビーで待っていた教員に連れられて、職員室でお茶と和菓子を頂いていました。担任の先生は、男性でした。その人と少しお話をして、先生は校門前まで私を連れて行って、女性の事務員の方も一人ついて来ていました。そこから教室までの最短ルートをご案内頂きました。庶民の私が縄文土器なら、この学校は工業製品ぐらい、差があります。はい。


 どうしてでしょうか。なろう的な異世界で現代知識が、ここでは最低限の生存の条件です。だって、同じ現代社会ですから。


 担任の先生は、私に「呼んだら入ってきて」とだけ言って、教室に入っていきました。三分も無かったでしょうか。呼ばれました。


 恐る恐る引き戸を開けて、入ったら、引き戸に向き直ってちゃんと閉めました。そして、ご学友の皆様に会釈して、教壇に上がりました。先生は、すでに脇に下がっています。私はど真ん中で自己紹介する事を強いられています。


「松本響です。祖父の逝去に伴う財産処理の関係で、ここに来ました。話を、終わります」


 私は、平穏なお嬢様学校の生活を生きるにあたって、誰にも相談せずに、決断していた。これで、何も言われず、卒業まで学業だけで生存できるだろうと。だが。


「素晴らしい......ですわ......」


 何が?


 理解不可能な言葉に困惑していた時だった。


「松本様。質問させて頂いて宜しいですか?」

「はい。がんばります」


 ふざけたら、相手が驚いた顔で黙った。どうしたんだろう。考えてると、お嬢様が喋った。


「......頑張れば、何事も成し遂げられますか?」

「いや、成し遂げるのと、実力が高いのは、別っすね。あ、別だと考えます。他の人の考えもありますから]


 沈黙が流れる。その時。


「情報量が多い。君たちの悪い癖だ。話は終わりだ。では、ホームルームを終わる」


 毅然!あーざっす担任!さっす!


「で、だ。北村。お前、今週、ちょっと松本の案内をしてやれ。構わんな?」

「はい」


 見回すと一人、私を見て手を上げている生徒がいる。それが北村さんだろう。教科の先生が入ってきて、担任は出ていった。取り敢えず、たぶん、基本的には普通の学校かな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ