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第五話 謎の美少女まさかの正体!?


 (れ)前回のあらすじ!なんかすんごい頭いいボス犬を追ってたらなんと親友達に遭遇!なんやかんやあって俺が倒してクールに去ったんだよね。

 (ふ)雑過ぎるよ麗姫くん!ってもう時間が無くなちゃう!

 (れ)さぁ!どうなる第五話!

 (ふ)えっ!?この小説って話数あったの!?


 イェーイ!みんなぁ元気ぃ〜?みんな大好き麗姫(れいき)ちゃんだよ♪今は姫咲麗良(ひめさききらら)だから宜しくね♪キラッ♪………はぁ~……疲れた。

 はい、という事で今日から久し振りの……いや、そんなに久し振りじゃないないな。まぁとにかく学校です!

 今日人生で初めてスカート履いたけどめっちゃスースーするんだけど!?なにこれ?心許なさ過ぎるんだけど。

 こんなん履きながら毎日を生活出来る女子って凄いんだなぁ……

 博士は保健室の先生だから先に学校に行ってしまった為、俺はちょっとだけ時間を潰したらスクールバックを持ってラボを出て学校に向かった。

 此処からだと学校まですんごく遠いので近くのバス停まで歩いて次のバスが来るまでスマホを弄りながら待った。

 暫くしてバスが来た為それに乗ってそのまま揺られながら学校近くのバス停に止めてもらって降りて学校まで歩いて行った。

 学校に着いて上履きに履き替えてまず職員室に向かい、先生方に挨拶しといた。


「初めまして、今日からこの学校に通う姫咲麗良でーす。よろしくお願いしまーす」

「ん?おう、よろしくな。まぁ何か困った事があったら俺はあんまり頼らないで他の先生を頼ってくれよ」

「は、はぁ……」


 無精髭を生やしてくまを作ったくたびれた感じの丁度三十代くらいの先生が気怠げ雰囲気を纏いながら頼りない事を言ってきた。

 俺は返答に困った為適当に相槌を打っていおいた。


「2年5組の担任の浅倉浩司(あさくらこうじ)だ。今日からお前の担任になるから宜しくな」

「はーい、よろしくお願いしまーす」


 あれ?この先生って愛姫(あいき)文華(ふみか)ちゃんがいるクラスの先生じゃん。てか2年5組ってあの子達のクラスじゃん!えっ?マジで俺今文華ちゃんに会うの怖いんだけど!?

 もし、バレたら…………ひっ!?


「そんじゃ挨拶もここまでにして教室行くぞ」

「あ、はい。分りました……」


 俺は心の中で恐怖と不安に駆られながら浅倉先生について行くのだった。




       ▼△▼△▼△▼




 昨日はよく眠れなかった……昨日助けてくれた娘がずっと気になってそれどころじゃなかった。

 あの娘を一目見た時、何故か麗姫くんが重なって見えた。

 その話をお兄ちゃんや愛ちゃんに話したら2人もそう思っていたらしい。

 なんて考えていたら浅倉先生が教室に入ってきて出席とHRを始めた。

 すると浅倉先生がついでと言わんばかりの勢いでとんでもない事を言ってきた。


「あっ、そうそう。今日から転入生が入って来るぞーだから色々気に掛けてやれー」


 そんな言葉を聞いたクラスメイト達はざわめき始めてしまった。

 それもその筈、転入生なんてビッグイベントがいきなり舞い込んで来たのだから騒ぎたくもなるだろう。

 かく言う私も表には出していないが内心ワクワクで仕方なかった。


「はいはい、静かにしろーそんじゃ姫咲、入ってこい」


 浅倉先生のその言葉の後教室の扉が開いて入ってきたのはなんと昨日の少女だった。

 私とそして恐らく愛ちゃんも騒いでいるクラスメイト達と違って驚いて固まっていた。

そんな私達の事などつゆ知らずに彼女は自己紹介をし始めた。


「いやはや〜どうもよろしくぅ。姫咲麗良でーす」


 当たり障りのない?(にしてはフランク過ぎる)そんな挨拶にもクラスメイト達(主に男子)は熱狂の嵐だった。

 ……男の子ってどうしてこんなにも単純なんだろう……

 そんな風に呆れていたら浅倉先生が姫咲さんに席を指定した。

 その席はなんと私の隣だった。ちなみに私の席は窓際の一番後ろになっている。

 なんて考えているといつの間にか姫咲さんが隣に来ていた。


「これからよろしく……えっと」

「あっ、雷光(らいこう)文華です。こちらこそよろしくね、姫咲さん」

「うん、よろしく雷光さん」


 ……昨日と同じあの麗姫くんみたいな雰囲気は今も鮮明に感じる。

 けど、昨日お兄ちゃんが言ってたっけ。雰囲気が似てる人なんて沢山いる、だから多分違う人だと思うって。

 私は麗姫くんがいなくなっちゃったショックでそう思ったと結論付けてもしかしたら麗姫くんかもという考えを無理矢理頭の隅っこに押し退けた。


「よし、そんじゃそろそろ授業だから各々準備しろよ〜」


 浅倉先生はそう言うといそいそと教室を後にしていくのだった。

 私は言われた通り授業の準備をして、そして隣を見た。

 姫咲さんも困った様な顔をしながら私の方を見た。


「あ〜…教科書見せてもらってもいい?」

「うん、大丈夫だよ」

「!フヘヘ、ありがとぉ」


 姫咲さんはそう言うと麗姫くんがよく私達に見せていたヘニャヘニャな笑顔と共に自身の机を私の方に動かしてくっつけた。

 っ!この人は麗姫くんじゃない!じゃないったらじゃない!


「?どうかした?」

「う、ううん!何でもない!」

「ふーん、そっかぁ……あっ、先生来た」


 姫咲さんはそう言って前を向いた。私も一応前を向いて授業を受け始めたが全く集中出来なかった。




       ▼△▼△▼△▼




 時は進んで放課後、人気の少ない廊下を麗姫と文華の2人並んで歩いていた。

 理由は文華が麗姫に校内の案内を提案して麗姫が怪しまれない様にそれを承諾したからだ。


(まぁ、俺には必要無いんだけどね。けど断ったら怪しまれそうだしなぁ……でも昨日と違って怪しまれてる感じしないから大丈夫でしょ♪)


 麗姫は大丈夫とそう結論付けて楽観視していた。


「姫咲さん、これで案内は終了だよ。何か気になった所とかある?」

「気になる所か、うーん……別に無いかな」

「そっか、じゃあ今日はもう帰る?」

「えぇ~…私もうちょっと雷光さんとお喋りしたいなぁ」


(ぶっちゃけ死にかけたから話したくて仕方なかったんだよね!いやぁ~やっぱり死って凄いや……もう飽きる程会って飽きる程お喋りしたのに死んだらもう出来ないって分かるともっともっとって思っちゃうんだから)


「そう?なら近くに自販機あるからそこで何か買おっか。あっ、お金って持ってる?」


 そんな風に気持ちが沈んでいたら文華からありふれた問いに麗姫は()()()()()()優しい笑みを作って答えた。


「うん、大丈夫だよ」

「!……ねぇ、一つだけ聞いていい?」

「?いいけど……どしたの、いきなり?」


 だが、その笑みを見た文華は頭の隅っこにおいやった考えが確信に変わるのを感じた。


「もしかして……麗姫くん?」

「……どうして、そう思うのかな?」

「昨日、初めて会った時に貴女から麗姫くんの雰囲気を感じたのそれは今も感じてる。それから今朝見せた笑い方がが麗姫くんのと似てた」

「それだけだと足りなくない?」

「うん、確かにそれだけだと似てる人だと思う。けどさっきの笑みと言葉で確信に変わった……!その笑みと言葉は麗姫くんが無理してる時によく出るのだもん」

「……そっか」

「どうして連絡してくれなかったのか、どうして嘘をついたのか……聞きたい事はいっぱいあるけどそんな事より生きてて良かった……!」


 そんな文華の言葉と感極まった笑顔に麗姫の奥底に押し込んでいた感情が少しだけ溢れ出た。


「うん……うん!俺もまた文華ちゃんに会えて嬉しいよ」


 麗姫はそう言うとヘニャヘニャな笑顔が自然に文華に向けて出てきた。


「うん、やっぱり麗姫くんだ!そもそもそんなにヘニャヘニャな笑顔、麗姫くん以外出来ないよ!」

「もぉ~!ちょっと気にしてるんだから言わないでよ!」

「えぇ~?」

「もう!ちょっと意地悪過ぎない!?」

「そうかな?生きてた連絡とかしないで私達を不安にしてた方が意地悪じゃないかな?」

「うっ……悪かったよ。謝るからさ、ね?……って言うかこの廊下ちょっと静か過ぎない?」

「そう言えばそうだね……って言うか人が誰もいない」

「……文華ちゃん、今すぐ隠れよう」

「?どうして?」

「いいから……ちょっと嫌な予感がするんだよね」


 麗姫がそう言うと文華の後ろ側の廊下から「ズシンッズシンッ」と重たい足音が聞こえてきた。

 それを聞いた文華と麗姫は近くの教室に入り、そのまま扉を壁にしゃがんで隠れた。

 足音はどんどん近づいてきた為、麗姫はそのまま扉から少しだけ顔を出して足音の正体を見た。

 そこには二本の丸太のくらいの太い脚で立ちその脚に見合った体格をした異形がいた。


(アレは怪獣……?にしては人に近いから怪人か?だとしてもなんつう威圧感だ……!まだ何も分かって無いしアレを倒すのは止めといた方がいいな……ッ!?ヤッベ!目が合った!)


 異形と目が合った麗姫はそのまま固まってしまい息も出来ずに動けずにいた。

 だが、異形はそんな麗姫を無視してそのまま通り過ぎていった。

 異形が通り過ぎたのを足音で確認して麗姫は息を吐いた。


「はぁぁぁ~……なんだアイツ、ヤバ過ぎるだろ。文華ちゃんは大丈夫だった?」

「う、うん……けど、アレって怪獣なのかな?」

「いや、分かんない。怪獣にしては人に近いしけど怪人でも無さそうだし……ひとまず今どうなってるのか確認しないと分からないね。仕方ない、アイツに注意しながら虱潰しに確認して行こう」

「うん……!」


 麗姫と文華はそう決心して教室を後にするのだった。

 そんな2人を画面越しに見ている人影がニヤニヤした様子で一人呟いた。


「さぁて、君達にボクの世界をクリア出来るかな?」


 (ふ)次回予告の前にごめんなさいm(_ _;)m前回私の消し忘れでネタバレみたいになってしまった事を謝罪します!

 (れ)まぁまぁ!そんな事より次回予告しようよ!なんと次回は〜〜〜


「文華ちゃんは隠れてて!」

「いや!麗姫くんを危ない目にあわせたくない!」


 (れ)文華ちゃんと再会早々まさかの大喧嘩!?

 (ふ)一体何が原因なんでしょう?


「これでゲームオーバーだ!」


 (ふ)不穏な事を言うこの人は一体……

 (れ)例え絶望的でも俺は諦めない!見せてやる、俺の……俺達の逆転劇を!


「さぁ!ゲームクリアといこうか!」


 (れ・ふ)次回!『二人の大切』お楽しみに!

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