親友の妹さんにバレそうになったんだけどどう切り抜ければいいんだ!?
俺は怪獣の巣で信者達と怪獣達を一網打尽にして今、服装を元に出して逃げたボス怪獣を追っていた。
……えっ?即落ちニコマ過ぎるって?うるせぇ!生物の雑巾絞りなんて誰も観たくないだろ!
まぁそんなこんなで俺は路地裏から出ようと逃げまくってるボス怪獣を全速力で追いかけていた。
いやアイツはぇーな!俺、アイツを阻む様に空から飛んできたけどまさか俺を飛び越えて走り去って行くとは思わなんだ。
一瞬何が起きたのか分からず固まったけど遅れて俺も走り出したけど全っ然追いつけない!
うお!眩し!ヤベー路地裏から出ちゃったぁ……博士に相談しよ。
俺はそう思い、眼鏡の右可動部らへんに人差し指と中指をそえて博士と連絡した。
『もしもし〜』
「あっ、博士〜どうしよぉ……怪獣が表通りに出てきちゃった!」
『えぇ~?本当にぃ〜?ちょっと画面映してもらえる?』
「りょ〜かい」
俺は路地裏の壁を登って屋上に立って、眼鏡の左可動部らへん人差し指で一回タッチして博士に画面を共有した。
「これでいい?」
『うん、問題なく映ってるね。にしても本当に暴れちゃってるわねぇ〜』
「で、どうしたらいい?倒す?放っとく?」
『んん~……放っといていいわよ。どうせすぐに警察が来るわよ。その時君がいて捕まりでもしたら洒落にならないわ。あっ、けど一応観察は続けてちょうだい。通信もそのままでお願いね』
「りょ〜かい」
俺は屋上でボス怪獣を観察していたら親友達が逃げ惑う人達に避難誘導をしていた。
そして数分が経ったくらいである程度避難が終わって、そのままボス怪獣と戦い始めた。
『おぉー、丁度いいわね。あの天然物クンの戦闘データを取りましょう』
「りょ〜かい。けどあの怪獣と親友の相性悪いと思うけどなぁ」
『あら、そうなの?』
「うん、一輝の怪人としての能力はまさに電光石火って言っていいくらい速いよ」
『?なら相性最高じゃない?』
「ううん、アイツは真っ直ぐしか進めないんだ。一方であの怪獣は曲がる時もスピードは落ちなかったし憎たらしい程頭いいからすぐに一輝の弱点に気づくんじゃないかな」
『ふーん、そう』
「ありゃ?あんまり興味なし?」
『まぁね、私は彼の戦闘データさえ取れればいいから苦戦してもらった方が私的には得しかないわね』
「あぁ~それもそっか。んじゃ一輝には悪いけど見学させてもらいますか」
俺は屋上のフェンス越しに一輝達が戦ってるのを観戦する事にした。
すると後衛で一輝達のサポートや逃げ遅れた人を安全な場所に逃がしていた文華ちゃんが逃げ遅れていた人に突如突き飛ばされてしまった。
はぁ!?あの野郎顔憶えたからなっ!夜道気をつけれろよ!
そしてそれを見た怪獣が何故か戦っている数百メートル離れた場所から駆け始めた。
俺はすぐに文華ちゃんを助けようと飛び出そうとした所を博士に止められた。
『こ〜ら、勝手に飛び出しちゃダメよ』
「で、でも……!」
『でももだってもないわ。私達は悪の組織、目的はあくまでも黄昏の園の壊滅よ。人助けは専門外よ』
「……そう……だね」
確かに『悪の組織』ならその通りなのかもしれない。
でも!それは俺の求める悪役とは違う!よって!俺は助ける!
俺はそう意気込んでフェンスを飛び越えようと登ったら博士が慌てた様に止めてきた。
『ちょっと!何しようとしてるのよ!』
「悪いけど、見知った娘の傷つく姿は見たくないんだよね!」
『は?何言って……ってちょっt……』
俺は博士との通信を切って屋上から飛び降りて、文華ちゃんと迫って来ていた怪獣の間に割り込む形で着地した。
『!?グルルゥ……キャン!?』
俺は威嚇してる怪獣に重力の衝撃波を放って一輝達のいる方に吹き飛ばした。
▼△▼△▼△▼
怪獣が何故か一輝達を放ったらかして文華を襲おうとした時いきなり空から何か飛んできて土煙が舞い、そして突然怪獣が吹き飛ばされた。
一輝達はいきなり吹き飛んだ怪獣を避けて晴れ始めた土煙の方を見た。
文華もまた消えかけてる土煙の中の人影がある場所を見た。
そして文華と愛姫、そして一輝はその人物を見て不思議な感覚を憶えた。
初めて見るのに何故かそんな感じはせず、まるで幼少の頃からずっと一緒にいる様な雰囲気を感じた。
そう、その雰囲気とは3日前に行方不明になった麗姫のものだった。
だが、一輝はそれを心の中で否定しその人物が誰か問い掛けた。
「お前は一体……!?」
そう言った一輝の問いに「フンッ」と鼻で一回笑ってからこう言った。
「なに、ただの悪役さ。それより良いのか?そこの怪獣放っておいて」
「!」
自らを悪役と名乗った少女のその言葉に一輝は吹き飛ばされた怪獣を見た。
件の怪獣は起き上がって逃げようと脚に力を入れ駆け出そうとしていた。
一輝は咄嗟に駆け出してそれを阻止しする為に右手に持っていた剣を怪獣の後脚目掛けて突いた。
怪獣の後脚の1本に深い刺し傷が出来て怪獣は痛みに苦しんで暴れ始めた。
一輝はすぐに剣を引き抜いてその場からバックステップで離れた。
すると離れてすぐに怪獣が突如浮遊し始めてそのまま全体が小さく纏められる様に押し潰されてしまった。
文華以外の全員は何が起きたのか分からず唖然としてしまった。
文華はそれを誰がやったのか分かっていた。
自身の前にいる少女が腕を動かしたら怪獣が押し潰されていた。
文華はこの馴れ親しんだ雰囲気を持つ少女のその雰囲気の答えを知りたくて少女に問い掛けた。
「あの、何処かで会いましたか?」
「ん?あぁ〜初めてじゃないかな」
少女もとい麗姫は今もの凄く焦りまくっていた。
(やべぇー!?どうしよぉ!?文華ちゃんにバレた!?いやいやでも今の俺は美少女なんだし絶対バレないと思うんだけどなぁ!?……よし!今すぐ逃げよう!うんそうしよう!)
麗姫はそう思いそのまま逃げる為にさっきまで自分がいた屋上の方を向いた。
「んじゃ、これにてバイバイ〜」
「あっ!?ま、待って!」
文華の言葉を無視して麗姫は屋上まで飛んで着地してそのまま文華達の前から姿を消したのだった。
▼△▼△▼△▼
文華ちゃんにバレそうになって逃亡して博士のアジトに帰って来た。
「ヤッホー帰ってきたよぉ〜」
「……おかえりなさい」
あちゃ〜博士めっちゃ怒ってるなぁ……どうしよっかなぁ〜急いで帰ってきちゃったからアイスも買って上げられなかったしなぁ
「あぁ〜……ごめんって、命令無視したのは謝るからさ、ね?それにこれで一輝に話しかけやすくなったんだからいいじゃん」
「……はぁ~別にいいけど。それでこれからどうするの?」
「うーん……まぁ学校には行きたいよねぇ。後、名前考えなきゃだよね」
「そうねぇ……あっ、姫咲麗良なんてどう?」
「姫咲麗良?……あぁ〜!俺の麗姫って名前を反対にしたんだ!いいね!それにしよう!」
「そう、気に入ったなら良かったわ。これで名前は決まったわね。学校も麗良ちゃんが前に通ってた学校に入れるようにしといたから明日から通えるわよ」
「おっ、マジで!あっ、でも制服……」
「ん?あぁ、勿論ブレザーよ」
「だよねぇー…」
「当たり前でしょ。それと言葉遣いもちょっと直してもらうわよ」
「……えっ?」
「学校生活中は俺じゃなくて私を使ってね」
「えぇ~……メンドォー…」
言葉遣い直すとか一番面倒くさいから直したくないんだよなぁ……前だって一輝達に協力してもらって結構ギリギリなんとかなった程度だったのに……あーでも直さないと今日みたいに何かしら疑われそうだし頑張るか。
「はぁ~分かったよ。やればいいんでしょやれば」
「そう、分かればいいのよ。あっ、後今回の命令違反は不問とするわ。君に一任してた私も悪いしね」
「おっマジで?やったー」
「だ·け·ど!今度やったら反省文だからね!」
「りょ〜かい」
俺は博士のそんな言葉に軽く敬礼しながら適当に答えといた。
すると突然博士が「あっ、そうだった」と何か思い出した素振りを見せながら俺に向かって言ってきた。
「何時でも保健室で話し合える様に病弱設定にしたからそこんとこ上手くやってちょうだい」
「分かったー……博士腹減ったー」
「……財布に入ってたお金殆ど使って焼肉楽しんだんじゃないの?」
「ギクッ……いやぁ~…ほら!俺能力使ったたらお腹空いちゃうんだよね!だからさ、ね」
「はぁ~……今月から食費がえらい事になりそうね」
その後、夕飯にお寿司を食べて1日の疲れを癒やす為にお風呂に入ってそして博士のラボの一室を借りて備え付けのベットに寝っ転がるとそのまま眠りに就くのだった。
えっと……文華の次回予告です。その初めてですのでよろしくお願いします!
「今日から転入生が入って来るぞー」
「いやはや〜どうもよろしくぅ」
私達の前に転入生として再び現れた謎の少女。私は彼女を知っている……もしかして
「もしかして……麗姫くん?」
「……」
次回……謎の美少女まさかの正体!?ふぅ………これで良かった?麗姫くん。……えっ?まだ録音ついてる?……あっ!?え、えっと、じ、次回もよろしくお願いしますっ!それでは!