6話 命令
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「じゃあ決まりだな」
「体育祭と中間と期末で勝負を決めよう飛鳥!」
「あぁそうだな」
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翌朝
教室にて凛とさくらが話していた。
「...はぁ」
「俺なんも言えなかったぁぁぁぁーー」
「何話してたの...?」
「...秘密。」
「ちぇー」
「そりゃぁぁそうだろぉぉぉぉ!?」
「ま、まあそうかw」
がらがらがら
教室のドアを開けたのは
「あいつ...」
ドアを開けたのはあの日から休んでいた
神崎 奈緒だった。
「...な、なんかこっちきてねぇか?」
「さ、さくら?」
「なんの用よ」
「じゃま。どいてくれない?」
「もう一度言うわ。」
「なんの用?」
「そんなのどうだっていいじゃん!!」
奈緒はカッターをポケットから出した
「えぇーー!?」
「死にたくないならどいて。」
「...」
「わ、分かったよ...」
「ねぇ君が赤月凛だよね」
「話したいことがあるの」
「もちろん。ついてきてくれるよね」
「分かった」
2人は教室を出た
「嫌な予感がめっちゃするんだけど...」
2人は外を出て路地裏に入った
「本当になんの用だよ」
「ねぇ」
「ここで死んでくれない?」
「え?」
「私のお母様から命令が出たの」
「いやいや命令って...」
「別に死にたくないなら
私が刺してあげてもいいけど」
「まあ、そうだよね」
死にたくないよね!」
「じゃあ私が楽に殺してあげる!」
「でもカッターじゃ刺さらないから
ナイフで刺してあげる!」
「なんだよお母様の命令って!」
「そんなのどうだっていいでしょ!?」
奈緒はナイフを投げた
ナイフはまるですり抜けたかのように
見えたくらい速かった。
凛が血を見た瞬間
「いやだあああああああああああああ」
「凛!?」
「こっちに来るな...!!」
「大丈夫!?」
「来るなぁああっ!」
凛は気を失い倒れ込んだ
「お前何をした!!」
さくらはそう叫んだ
「私はお母様の命令に従って刺しただけよ...」
「何してるんですかっ!!」
「紗枝...!?」
突然 小林 紗枝が叫んだ
「もう喧嘩しないって言ってたのに!」
「なんで!!」
「...あんたにはもう関係の無いことよ」
「さよなら」