10話 親友
5月11日
先生
「今日は体育祭へ向けてまた準備をします!」
「そして...どうやら種目に関して大きな変更があるのでお知らせします!」
「人数がすくねぇって言う変な理由により種目が減っていましたが結局やらなかった競技もやることになりました!」
「って訳で女子リレーと男子リレーと台風の目は強制参加だそうです!」
(高校でも台風の目とかやるんだなぁ…)
「そのため...残りが...」
・障害物リレー(残り4人)
・男女混合1000メートルリレー(残り5人)
「になります!」
「だれか...いま......せんね...」
そして
だれも手をあげることはなかった。
あーあこれどうしよう。。
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その日...
奈緒は家に帰った。
「ただいまー」
「おかえりなさーい!」
「で。調子はどう?」
「...いい感じだよ。」
「...そう。」
「じゃあなんで生きてるのかしら?」
「あ...」
「そ、それはっ...!」
「どうして殺さなかったの」
「.........」
「殺さないとどうなるか分かってるわよね??」
「はい。」
「チャンスをあげるわ。」
「だから次こそ殺せ。」
「はい。」
お母様が珍しくチャンスをくれた。
チャンスをくれたのは今日が初めて...
そんなに...なのか?
5月12日
殺さないと...
次狙われるのは...
「くそっ!」
「奈緒ちゃん?」
「紗枝...」
「どうしたの!?」
「なんでもないってー」
「なんでもなくないよー!!」
「なんでもないってばー」
「...奈緒ってどうしてこんな時に限って相談してくれないの...?」
「......」
「そうやって直ぐに逃げようとする......」
「なんでそんなに逃げようとするの...」
「紗枝だったら分かるでしょ」
「私の今までのことぜんぶ話した紗枝だったら分かるでしょ......」
「わかんないよ...」
「え?」
「言ってくれないとわかんないよ!!」
「ねえ奈緒。」
「お願いだから私を頼って?」
「そうやって自分で抱え込まないで...」
「......」
言い返せない自分が悔しい......
どうして私はこんなに惨めなんだろう
紗枝はこんなに優しいのに
どうして素直になれないんだろう
みんなは真っ直ぐ歩き続けているのに
どうして私は立ち止まっているんだろう
「もう無理だよ...」
「このままじゃ紗枝も死んじゃう......」
「そんなの関係ないよ!!」
「世界一の親友の言うことが信じられないの...?」
「そういう訳じゃ...」
「少なくとも私は奈緒のことすっごく大好きだから!」
「誰よりも信頼してるし!」
「誰よりも仲がいい大親友だと思ってるよ!」
「えっと...だから...その...」
「分かった。」
「私もう人を殺さないよ!」
「奈緒ちゃん...!」
きーんこーんかーんこーん
「あっ」
「ちこ...くだね...」
「ってか急ぐそ紗枝!」
「あっうん!」
10話 END
(あっまだまだ続くからね?)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
?? 「これが1年B組の資料です。」
??「...青木大翔.....」
「そして赤月凛に神崎奈緒か...」
??「今年も面白いやつが入ってきたね」
「飛鳥。」
飛鳥 「ああ。そうだな。」
「今年は面白いことになりそうだ」




