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天地を喰らう2 諸葛孔明伝 〜序盤を食らう〜

 ちなみにスタート地点で劉備にエンジュツ討伐を命じていたオッサンがミカドと表記されてましたが、実はこれが献帝。後に曹丕に皇帝の位を譲るラストエンペラーだったのですね。しかもこの時はまだ十代くらいのはず。それの後見人に曹操がなって、いよいよ天下取りに動き始めたって時期だったのですね。

 だから、このミカドがオッサンであるのはちょっとおかしいんだけど、それは粗いドット絵でそう見えているだけであったりとか、プレイヤーへの配慮とか、色々納得できるのです。

 さらに言えば討伐対象のエンジュツも「袁術 公路」のことで、三國志では中盤シナリオで君主として選択できる人物。ただ、めちゃめちゃ能力低いので筆者は選びませんでしたが。で、この時の袁術がまさに敗走の途中で、史実ではその追撃が劉備に命じられています。そのあたりの伏線はゲームにも盛り込まれています。が、当時の筆者にしてみれば「?」です。

 なんで曹操と敵対する劉備が曹操の命令に従ってるのかな? と。この中国史特有の複雑怪奇な敵対関係が三国志という物語のとっつきにくい部分でもあります。

 そういう部分が理解できるようになるのも三国志の物語のあらすじが分かってからです。実に本作は媚びてません。


 で、袁術の討伐に成功すれば案の定、朱霊、露昭は離脱。曹操が大軍を率いて攻め込んできます。これがいわゆる徐州での反旗からの逃亡なのです。ここで劉備は関羽、張飛とはぐれてしまい、陳登という役立たずと二人、袁紹のもとに落ち延びるのです。


 袁紹のもとに転がり込んだ劉備は客将として白馬の戦いに赴きます。そこで謎の武将、まあ、シルエットで関羽とモロバレなのですが、この謎の武将に顔良、文醜の猛将二人を立て続けに討ち取られ、袁紹からも疑いの目を向けられますが、そこは得意の口八丁で切り抜けます。その姿は縦横家そのもの。当時は違和感を覚えましたが、非常に史実に忠実なのです。現実の劉備は仁徳の人などではないのです。


 すると今度はプレイヤーキャラが関羽にチェンジ。なんとこのゲーム、複数視点システムを一部、採用してます。そしてここから三国志屈指の名場面のひとつ、「五関斬六将」が始まるのです。関羽が劉備の奥方を守り、五関を破り、夏侯惇に追いつかれながらも張遼のとりなしで窮地を突破。途中、関羽の強さに感服した周倉という山賊が配下に加わり、張飛に疑われるも蔡陽を斬って張飛と和解。さらに趙雲という名将も合流します。

 再びキャラは劉備にチェンジ。関平という若者に導かれ袁紹の元を脱出。独断で攻撃してきた「出ると負け軍師」、郭図を蹴散らし関羽と合流(この作品でもやられ役)。関平が関羽の養子になるイベントも発生し、劉備軍が一気に大所帯となって序盤が終了。この時すでに筆者はこのゲームに引き込まれていました。


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