封神演義 2 〜太公望〜
システム面でいえばバトル以外はオーソドックスなRPGと言って差支えはないかと。コーエーにしては逆にまっとうなRPGしてて意外な感じはしますが、安心してオススメできるゲームとなっております。
ただ、気になる部分も若干ないでもありません。前述したワールドマップはかなり頑張った3Dのオープンフィールドなのですが、これがグルングルン方位を変えられるので、よく迷子になってしまうこと。確かマップも表示可能だったとは思いますが、結構広いので筆者はよく迷っていました。このへんは別に2Dでもよかったんじゃ……などと贅沢にも思ってしまったり。
逆に街中では移動可能なシステムでありながら、対象を選択して移動もできます。ゲームに慣れてきた中盤辺りから効率アップのために選択方式を多用しました。このへんは細やかな心遣いと言えます。
それと住民の仕事を請け負うと、報酬として宝貝を貰えるクエストなどもあります。これが終盤になると強力な宝貝を貰えるのですが、日程的にどう頑張っても無理。でも、クリア後に祠を使ったテレポートが可能になるので、クリア後のお楽しみ特典といったところでしょうか。
実際、テレポートを利用した交易は結構楽しく、そればかりやってても飽きません。
コーエーのRPGっていうと、ジルオールに代表されるような、ちょっと人を選ぶものが浮かびがちですが、本作にはそういうとんがった部分があまりなく、誰でも気楽に楽しめる王道RPGとなっております。筆者もジルオールは割と好きなんだけど、システムが肌に会わなかったため、途中で断念してしまった苦い記憶があります。
無双シリーズでサードパーティの一線に出たコーエーが原点に回帰するために放った感のある本作ですが、その狙いは見事に的中したと言えるでしょう。
ただ、中華系のストーリーはあまり一般的ではなかったようで、残念ながらセールスには結びつかなかったようです。バトル封神という外伝的作品もリリースされましたがそちらは未プレイです。でも、本作は遊んで損のない良作ということは保証します。
第3章はこれにて終了です。サブタイの満漢という程でもなかったかな? 筆者的に最もプレイしたと思われる三國志が入っていませんが、これについてはいつか触れたいと思います。
次回からはいよいよ筆者の趣味炸裂です。




