天地を喰らう2 諸葛孔明伝 〜肩透かしを食らう〜
まずは電源入れて結構良さげなオープニングからのスタートボタンでデモムービー。これが結構重厚で見ごたえあります。
「ち きわまるとき らんしょうじ、らん きわまるとき ちにはいるという」
というオープニングナレーションも実に渋い。ただ、FC時代なので、ひらがなオンリーでかなり分かり辛い。しかも小学生とかに理解できるんかいな。色々な意味で本作はユーザーに媚びる気はないようです。大体、原作のチョイスからして媚びてない。制作サイドが自分たちが作りたいものを作ったとしか思えません。そういう作品、筆者は大好きであります。
どうやら原作の冒頭からではなく、中盤辺りからのスタートのようです。まあ、本作は2作目だし。しかし、ゲームスタートでびっくりしました。本作は横スクロールアクションではなく、RPGではありませんか! 横スクアクションを期待していた筆者は思い切り肩透かしを食らいました。
いや、そりゃあね、アーケードゲームをそのままFCに移植するんだから、多少の劣化は織り込んでましたよ? グラフィックが粗いドット絵でも、滑らかに動かなくっても、その程度は許容するつもりでしたよ? でもまさかゲームのジャンルを変えてくる力技までは予想してませんでした。いや、ナムコの横スクアクションの名作、「源平討魔伝」がFCに移植された際、RPGになってて物議をかもしたなんて噂は聞いたことがあったので、本作もその手法を踏襲してるんだなとは思いました。まあ、まさか自身がその戸惑いをリアルに味わうことになるとは、さすがに予想外でしたが。
でも、当時は「カネ返せ!」とか憤慨したりせず、おおらかに受け止めた記憶があります。まあ発売から何年も経過した後だし、自身はFC互換機でのプレイだったので、そういうこともままあるのかなと。それに筆者は大体がしてアクションは苦手。RPGの方が作品を遊び尽くせるってなもんです。むしろ前向きに捉えてました。