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天地を喰らう 〜初代の軽重を問う〜

 他にも色々と妙なイベントはあるのですが、いちいち苦言を呈するのもどうかと思うのでやめておきます。


 前述したように本作では兵士数のインフレが半端ないです。2でもこれは見られたのですが、本作は更にひどく、ゲームバランスが若干、狂ってます。序盤はまあ、兵士数100とか200で理解はできるのですが、終盤では名もないザコ兵が普通に50000もの大軍で襲ってきます。これが5人パーティーなら25万もの大軍です。これがフィールドやダンジョンのザコ戦で繰り広げられるのですから人類滅亡級の大戦です。エンディングまで一体、何人殺してるのか想像すらできません。真・三國無双の千人斬りが可愛く思えてきます。


 それとBGMも全く心に残ってません。2はフィールド、戦闘共に名曲揃いで未だに憶えてるんだけど、本作の曲はまるで憶えてないという。

 こうしてみると本作は確かに野心作なんだけど、RPGが不慣れなカプコンなためか、いまひとつコツが掴めてない印象を受けます。しかし、2をプレイすれば本作の不満な部分はほぼ見事に解消しているところが素晴らしい。それを実感できるだけでも、本作をプレイする価値有りです。


 あっても別に面白くない兵糧システム。レベルアップしない味方。戦闘が連続するだけのストーリー。原作、天地を喰らうや三国志というコンテンツをいまいち生かしきれてなかった本作だけど、製作陣はきっちり反省点を押さえ、2は名作に仕上げたのです。

 本作は文字通り、桃園結義から三国平定までを描いてます。が、そのため、ストーリーのボリュームで容量いっぱいになり、イベント等を挟む余地がなかったのでしょう。その反省を踏まえ、2は劉備の袁術討伐からという、比較的中途半端なスタートではあるものの、ストーリとイベントをゲームに収めることに成功。この潔い割り切りも本作の反省の上でのことに違いありません。


 小学生向けっぽい妙なイベントは無くし、横山三国志や演義に準拠したところにも好感が持てます。本作がセールス的にどうだったかまでは知りませんが、このあたりのこだわりに、製作陣の並々ならぬ熱意を感じずにはいられないのです。



 ちなみにこの作品、実は筆者の三国志小説のあとがきにネタとして使っております。ここにはないエピソードを引用してますので、興味のある方はご一読を。 (宣伝かよ)


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